2015 Fiscal Year Research-status Report
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26380828
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Research Institution | Kacho Junior College |
Principal Investigator |
高岡 理恵 華頂短期大学, その他部局等, 准教授 (30442263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 優子 龍谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (00441204) [Withdrawn]
木村 あい 神戸女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70412111)
吉島 紀江 平安女学院大学短期大学部, その他部局等, 講師 (30461990)
吉藤 郁 花園大学, 社会福祉学部, 講師 (80352798)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 介護福祉士 / 医療的ケア / 養成教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
法改正により、介護福祉士養成教育に医療的ケアを教授することになった。それができることを介護福祉士の専門性の拡大とする意見もあるが、介護福祉士は、医療的ケアを行うことで利用者の生活拡大になっていなければ専門性とは言い難い。医療的ケアを行う前に、本来の介護技術を提供していることが前提であるが、現在の特別養護老人ホームにおいて、介護技術が施されているのか、生活の拡大になっているのかということを調査することから始めた。 平成26年度には近畿圏の特別養護老人ホーム974施設へアンケート調査を行い、266施設より回収した(回収率27.31)。その結果、医療的ケアの研修を受講しているものは少なく、その理由として高額な費用、人材不足ということがわかった。気管カニューレを必要とする利用者0.23%しかいないことがわかった。さらに、喀痰吸引をしなくてすむような取組みは行っている(64%)が、胃ろうをはずす取り組みを行っている施設は25%と少なかった。 介護福祉士養成テキストにも、胃ろうをはずす取り組みについて書かれているものはなく、いったん胃ろう・腸ろうになると口から食べることが難しく、「医療を中心にした「栄養補給としての食事」になるのではないか」という大きな誤解が生じているからではないかと考える。 平成27年度には、医療的ケアを教授している教員と施設で医療的ケアを行っている介護福祉士にインタビュー調査を行い、現在分析中である。量的調査のまとめは報告書として100冊作成し、介護福祉学会および介護福祉教育学会で発表済である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度、27年度は行うべき計画通り行うことができているが、分析および論文にしていく作業に手間取っている。しかし、平成27年度は研究員との打ち合わせ、勉強会を10回以上綿密に行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
量的調査及び質的調査の分析結果をもとに、介護福祉士養成施設における医療的ケアの教育に必要な内容、必要と思えない内容を精査していくつもりである。
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Causes of Carryover |
平成27年度の直接経費は800,000円であるが、平成26年度の繰越金として吉島紀江が1,322円、伊藤優子が43,780円(合計45,102円)であったため、当該年度実支出金は841569円となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は研究最終年度となるため、繰越金のないように必要経費として計画的に使用する。 新しい文献取り寄せ、テキスト購入、冊子を作成し協力者へ送付することと、学会への発表及び論文投稿への支払とする。
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Research Products
(3 results)