2015 Fiscal Year Annual Research Report
小中学校教員のメンタルヘルスについての現況調査と支援プログラムの構築
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26380878
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
森 則夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00174376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 勝昭 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00285040)
大隅 香苗 浜松医科大学, 医学部, 研究員 (00588767)
高貝 就 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10447807)
土屋 賢治 浜松医科大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (20362189)
伊藤 大幸 浜松医科大学, 学内共同利用施設等, 助教 (80611433)
村山 恭朗 神戸学院大学, 人文学部, 准教授 (00728785)
片桐 正敏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00549503)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | メンタルヘルス / 教員 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年10月~11月にかけての期間に、X市教育委員会の協力のもと、同市の小中学校教員を対象として、メンタルヘルスの状況を把握することを目的に構成された無記名での質問紙調査を施行した。質問紙は個々の教員の年齢、性別、教員経験の期間、専攻、などの属性に関する質問と、職業性ストレス簡易調査票の質問項目、および東日本大震災の被災前後での抑うつに関する状態像の変化に関する質問群で構成した。本調査では1,259名から有効回答を得た。調査結果からは、勤務時間が長いことによる疲労の自覚が強い教員が多く、特に過小規模校でその傾向が顕著であった。教員の性別や経験年数といった、個々の属性による有意な違いは明らかではなかった。また、震災の前後での抑うつ状態の変化については、職業性ストレス簡易調査票における高得点との相関が窺われた。 平成28年2月に分担研究者がX市を訪問し、今回の調査結果の概要についてX市教育長に報告を行った。また、X市教育委員会からの要望により、平成28年度には今回の調査結果で明らかになった概況をもとに、小中学校長を主たる対象として、うつ病の前段階にある教員への早期介入のポイントや効率的な医療連携の方法についての研修について分担研究者が中心となって行う予定である。また、今回の調査結果および事後のフォローアップの経過については、X市教育委員会の承諾が得られ次第、学会発表および論文化を行う。
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