2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of General Purpose Computerized Adaptive Testing System for Tablet Device and New Item Response Model
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26380903
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
菊地 賢一 東邦大学, 理学部, 教授 (50270426)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | コンピュータ適応型テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、コンピュータの普及によりテストの分野でも、コンピュータ適応型テストが実用化されている。コンピュータ適応型テストは、コンピュータを用いて受験者の反応に応じて、問題を選択して出題するようなテストである。単純化して考えた場合には、ある問題を受験者に対して出題した後で、それに対する解答が正答であった場合には、より難しい問題が次回の問題として出題されることになり、また、誤答であった場合には、より易しい問題が出題されることになる。受験者の能力を推定しながら、受験者のレベルにあった問題を選択し出題するため、簡単すぎる、あるいは難しすぎるなど、無駄な問題を減らすことができる。 コンピュータ適応型テストの長所は、通常のテストと比較して、少ない問題数で高い測定精度が得られることである。このため、試験時間が短く、受験者の負担も少なくなる。また、採点をしながら、テストが実施されるため、終了後すぐに受験者に結果を返すことができる。 現在では、コンピュータ適応型テストは、企業が実施しているテストで実際に利用されている。しかしながら、教育や臨床心理の現場などが主導の形では、あまり導入されていない。これは、開発するためには、テストについての専門知識や計算機の知識が必要であり、システム開発を外部に依託した場合には、特にユーザインターフェース部分の開発に、かなりの経費が必要となるためである。 本研究では、タブレット端末で汎用的に利用可能なコンピュータ適応型テストシステムの開発を行った。
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