2015 Fiscal Year Research-status Report
成人期女性の生きがい感形成プロセスの実証研究:ライフコースの現状と希望の観点から
Project/Area Number |
26380911
|
Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
熊野 道子 大阪大谷大学, 教育学部, 教授 (20413437)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 生きがい / ライフコース / 成人期 / 女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、成人期女性が生きがい感を形成する心理プロセスを,これまでに構築してきた時間と状況の2次元からみた生きがい形成の価値過程モデル(生きがい形成モデル)を適用して,ライフコースの現状と希望の関連から明らかにすることである。上記の目的を達成するために、平成27年度においては、下記3つの観点から研究を行った。
(1)成人期女性の生きがいに関する文献研究:生きがい形成モデルを成人期女性に適用するために、成人期女性の生きがい感・幸福感や仕事や子育て環境に関する文献収集や事例収集を行い、文献や事例の解析や評価を行った。 (2)成人期女性のライフコースに関する文献研究:成人期女性のライフコースについて,その現状や希望がどうなっているか,現状や希望の背景要因に関する文献収集や事例収集を行い、文献や事例の解析や評価を行った。 (3)成人期女性のライフコースと生きがいに関する調査研究:成人期女性のライフコースと生きがいに関するweb調査を実施した。調査協力者は,30~40歳代の女性1200名であった。スクーリニング調査を行い,専業主婦(配偶者あり・子どもあり),専業主婦(配偶者あり・子どもなし),結婚・出産で退職後に再就職(配偶者あり・子どもあり),就業継続(配偶者あり・子どもあり),就業継続(配偶者あり・子どもなし),未婚就業継続(配偶者なし・子どもなし)の6群について,30歳代と40歳代で100名ずつを対象とした。調査項目は,フェイスシート事項,生きがい感や幸福感や満足度に関する尺度,ライフコースに関する尺度,家族や仕事に関する意識であった。現在は,統計解析を行い,研究論文を執筆中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
成人期女性の生きがい感・幸福感やライフコースの現状と希望に関する文献や事例の解析や評価を行った。これらをもとに、成人期女性のライフコースと生きがいに関するweb調査を実施した。現在は,統計解析を行い,研究論文を執筆中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
成人期女性のライフコースと生きがいに関するweb調査の研究論文を引き続き執筆する。その結果を踏まえて,その背景要因を明らかにするweb調査を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、web調査の項目検討に時間がかかっているからである。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用計画は、文献研究、調査研究、学会等の研究集会への参加にかかわる費用が中心となる。
|