2016 Fiscal Year Annual Research Report
The development of the psychological education program to improve the school adjustment of the adolescent students
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26380915
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Research Institution | Saitama Gakuen University |
Principal Investigator |
藤枝 静暁 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (60521515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相川 充 筑波大学, 人間系, 教授 (10159254)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小中連携 / ソーシャルスキル教育 / 学校適応 / 予防教育 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
公立のA小学校において平成26,27年度の2年間にわたって実施してきたソーシャルスキル教育(以下,SSE)がH29年3月で終了した。平成28年度における主たる研究活動は主として3点あった。 第一に,終了時点において効果測定のための事後調査を行った。A小学校の1年生~6年生を対象として,SSEの目標スキルであるあいさつスキル,聴き方・話し方スキル,感謝スキルを測定する尺度(筆者らが作成),嶋田(1996)の児童用ソーシャルスキル尺度の攻撃性,向社会性,引っ込み思案の3つの因子,桜井(1992)の児童用コンピテンス尺度の学習,運動,社会,自己価値の4つの因子,藤枝・相川(2014)の児童用ソーシャルサポート尺度,A小の校長が指定した自己肯定感を測定する項目,三島(2006)の児童用学校適応感尺度であった。また,A小学を卒業した子どもが,中学校へ入学した後の学校生活における適応状況を測定するために,A小学校と同地区にある公立B中学校の1年生~3年生に対しても調査を行った。その他,A小学校の3年生~6年生を対象に児童用感情スキル尺度を実施した。 次に,SSE終了から半年後のH28年度10月時点において,A小学校とB中学校の児童生徒を対象にフォローアップ調査を行った。SSEという学校全体での取り組みが終了した後,学習したソーシャルスキルや感情スキルがどの程度身に付いているのか,自己効力感やソーシャルサポート,学校適応感の状態を調査することは重要である。 最後であるが,事前調査からフォローアップ時点までに収集したデータについて分析を行った。その結果,あいさつスキル,児童用コンピテンス尺度の運動因子と自己価値因子において,統制群の子どもの得点は時間の経過と共に低下していたが、SSEを受講した実験群の子どもは入学時の水準を維持していたことが分かった。
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Research Products
(8 results)