2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study to investigate the measures for independence of youth with psycho-social risk
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26380938
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
村澤 和多里 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (80383090)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久藏 孝幸 札幌学院大学, 人文学部, 准教授 (00451443)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 若者自立支援 / 被虐待体験 / ひきこもり / 児童自立支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年目の平成28年度は、若者自立支援についての研究成果としては、「若者自立支援の行方―ひきこもりを中心に―」(生活指導研究第33号)を発表した。 児童自立支援における支援実践についての研究としては、自立支援のベテラン職員による経時的な経験を文献収集および聞き取り調査をすることでデータ化し、これらの分析により、支援実践の中で必然的に支援者の側にも変化が促されるなど、子どもたちとの相互作用のダイナミズムが起きていることがうかがわれた。これらを平成29年3月の日本発達心理学会において発表を行った。また平成29年3月の「札幌学院大学人文紀要」にて発表した。 また、被虐待経験が児童の心理に与える影響についての研究については、1年目に収集した文献研究を完成させ「札幌学院大学心理臨床センター紀要」へ投稿した(川辺大樹氏との共著:印刷中)、そのほか、児童養護施設5施設の職員30名を対象に、被虐待経験が児童の心理に与える影響についての質問紙調査を行った。 本科研費課題研究の主題に関わる成果として、研究代表者が博士学位論文「「ひきこもり」についての理解と支援の新たなる枠組みをめぐって:心理-社会的な視点からの探求」を執筆し、学位を授与された。本論文は、本科研費課題研究の中心的目的である、心理・社会的リスクを抱える若者たちの自立について、特に「ひきこもり」の事例分析を中心にして検討し、社会的要因と心理的状態の相互作用のプロセスを明らかにしたものである。なお、学位論文は2017年6月以降に北海道大学によってWeb上で公開される予定である。
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Research Products
(4 results)