2015 Fiscal Year Research-status Report
初心者および中級者への継続的スーパーヴィジョンの効果とプロセスに関する実証的研究
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26380951
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
福島 哲夫 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (60316916)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩壁 茂 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 准教授 (10326522)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 継続的ケース・スーパーヴィジョン / 臨床心理士の発達過程 / カウンセラーの共感疲労 / カウンセラーの共有不全体験 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床心理士資格取得後1年から11年にわたる16名の臨床心理士へのインタビュー調査と質問紙調査の分析は終了し、有意義な結果を得た。 さらに27年度は臨床心理士養成大学院に在籍中の大学院生を含む17名の初心者カウンセラーのスーパーヴィジョン体験についての詳細なデータが得られた。とくに注目すべきは、これらのデータの中に「スーパーヴィジョンでかえって疲労や緊張が高まる」「スーパーヴァイザーに振り回される」という体験をしている初心者カウンセラーが複数いたということである。このような体験につながるスーパーヴィジョンとはどのようなものであるかの実情と要因の解明が必要とされる。 また、26年度から続けている9組のスーパーヴァイザー・ヴァイジーの継続的なセッション録画については、現在その内容分析に取り組んでおり、28年度にはインタビュー調査も含めた詳細な分析が可能となる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
この2年間で量的・質的に十分なデータが得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまで得られた、量的データ、質的データの分析をさらに進め、ヴァイザー・ヴァイジー・クライエントへのインタビューをはじめとする新たなデータ収集にも取り組みながら、ここまでの研究成果をまとめ、発表する。
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Causes of Carryover |
成果発表のための旅費を次年度に回したため。また、27年度は録画データの分析が中心で、次年度にインタビュー謝礼を回したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は海外出張費とインタビュー謝礼が大幅に必要となるため、使用する。
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Research Products
(3 results)