2014 Fiscal Year Research-status Report
子どもと保護者のメンタルヘルスを支える教員研修プログラムの開発
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26380965
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
谷 晋二 立命館大学, 文学部, 教授 (20368426)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 琴美 大阪人間科学大学, 人間科学部, 准教授 (80411718)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 発達障がい / 子ども / 保護者 / 教員 / 研修プログラムの開発 / ACT / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の計画は、学校で実施するメンタルヘルス基礎教育の重要性を教師や保護者に理解してもらうための啓発活動を行う計画であった(第1フェイズ)。そのため、2014年6月に立命館学校教育研究会春季大会2014で「発達障がいを疑われる児童・生徒とその保護者とのかかわり方」と題する講演会を行った。2014年8月18-19日に開催された日本自閉症学会第12回研究大会では、発達障害のある子どもの保護者のメンタルヘルスを支える」という演題で会長講演を行った。これらの講演会では、本研究の目的や必要性を説明し、研究の参加協力者を募集する案内を行った。 第2フェイズの研究(マテリアルの開発と予備研究の実施)のため、2014年6月にアメリカ ミネアポリスで開催されたACBSでのワークショップに参加し、資料収集を行い、各国の研究者との情報交流を行った。また、「障害のある子どもと保護者を支える教師と専門家を育てる」と言うテーマで研究会(2015年1月)を行い、情報交流を行った。2015年3月には、予備研究として、発達障がいのある子どもとその家族の支援を実践している支援者(教師や指導員など)を対象として、研修会を実施し、予備的なデータを収集した。また、ビデオ教材を作成するための素材とできるように研修内容をビデオ録画した。本研究の概要と研究参加者の募集、研究協力者への資料・情報提供、フォローアップのためのホームページとフェイスブックページを開設した。ホームページのアドレスは https://sites.google.com/site/hpactraining
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の計画は、研究への参加者募集を行うための啓発と研究会の実施であった。講演会、研修会を実施し、約40名の研究参加希望者を募ることができた。本研究の実施のために、さらに研究参加希望者を募る必要がある。研究への参加希望者を募るためのホームページとフェイスブックページを作成し、継続的な参加者募集と情報提供をする準備をすることができた。第2フェイズの研究計画である予備研究を2015年3月に実施することができ、予備的な研究データを収集することができた。また、第2フェイズの研究のため、研修内容のビデオ録画を行うことができた。 以上のことから、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は予定通り、研修プログラムで使用するテキスト、教材の開発を行う。研修の参加者は、教員や支援者であるので参加者の利便性を考慮し、可能な限りWEBベースでの研修や資料提供、データ収集が可能となるように検討を進めている。平成26年度に、研修内容をビデオ録画しているので、編集と校正を行いWEBでの公開ができるように進めていく。 作成した教材、ビデオを使って研修を実施し、その成果を検討するためのデータを収集する。 平成28年度は実施した研修のデータを検討し、プログラムの有効性の検討を行う。国際学会(ACBS等)で成果発表を行う。必要であればプログラムの修正と追試を行う。 平成29年度は、これまでの実績をWEBで公開し、プログラム、テキスト、資料(映像を含め)を一般公開しする。可能であれば、教員免許更新講習で講習を実施する。
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Causes of Carryover |
平成26年度に実施予定であった予備研究の実施日が平成27年3月30日となった。そのため、収集したビデオデータの編集経費、ならびに予備研究のデータ解析のための経費を平成27年度に使用することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、平成26年度に撮影したビデオの編集と校正を行いWEB教材を作成し、ホームページで公開ができるように進めていく。 作成した教材、ビデオを使って研修を実施し、その成果を検討するためのデータを収集する。すでに収集している予備研究のビデオの編集、データ解析のための経費を平成27年度に使用する。それ以外の研究計画には変更はない。
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Research Products
(6 results)