2014 Fiscal Year Research-status Report
心理学実験のための頭部装着型眼球運動測定装置の開発および性能評価
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26380988
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
十河 宏行 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90359795)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 視線計測 / 眼球運動 / オープンソース |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究課題である頭部装着型の眼球運動測定装置開発のための基礎的な作業をおこなった。第一に、測定装置を頭部に装着する器具の形状を決定するために、ボランティア16名の頭部形状の計測を行った。来年度、測定データに基づき器具を設計して装着時の器具の安定性を評価する計画である。 ソフトウェアの開発では、開発のベースとなるGazeParser / SimpleGazeTrackerのバージョン0.7系および0.8系を公開し、USB接続のI/Oユニットへの対応及びカメラ映像からの瞳孔検出アルゴリズムの改善をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は予想より勤務校における教育、管理運営業務の負担が多かったため、大幅に研究時間を削減せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
試作版の装置を用いた動作確認において、周囲光の状況などにより、しばしば視線方向の計算時に利用している角膜の反射像が撮影できない状態になることを確認した。この問題を回避するために、角膜反射像以外の特徴点をカメラ映像から検出して視線計算に利用する機能の追加に優先的に取り組む。現在の進行状況では、視線データとシーンカメラ映像とのマッチング精度の評価まで研究期間内に到達しない可能性があるが、測定の安定性の確保を重視する。
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Causes of Carryover |
本年度、特に後半の研究計画が大幅に遅れたため、予定していた学会発表を行うことができず、出張費の出費がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究を進め、学会発表の出張費として使用する計画である。
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Remarks |
上記URLにて開発中のソフトウェアを公開している。
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