2014 Fiscal Year Research-status Report
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26381038
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Research Institution | Saitama Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 由美 埼玉工業大学, 人間社会学部, 教授 (10399123)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 台湾留学生 / 朝鮮留学生 / 内地留学生 / 日本統治時代 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究実施計画は次の3点にあった。①先行研究の分析を行い、そこで得た知見を留学生年表に反映させること、②基礎資料(政策文書、新聞資料、留学生関係資料等)の調査及び内容分析を行い、そこで得た知見を留学生年表に反映させること、③インタビュー調査(これまでに収録した分のテープ起こしを含む)と内容分析を行うことである。 ①については、先行研究の読み直しを行っている。かつて作成した留学生年表と比較すると、年月日が若干異なっている事項もあり、今後もこの作業は継続していく計画である。刊行されていない学位論文があることもわかった。②については、古書や復刻版の資料を購入することができた。『在日朝鮮人関係資料集成』、『日本植民地教育政策史料集成(第7集)』、『雅丹文庫未公開資料叢書 海外留学生発行雑誌』等である。これに加えてアジア歴史資料センターの茗荷谷文書等も利用し、統計資料の確認や年表への反映を継続中である。新たにキリスト教系雑誌の留学生記事の抽出と内容分析を開始した。③については、2001年から開始した留学経験者へのインタビューのテープ起こしや見直し作業を中心に行った。また留学経験者だけでなく当時の台湾及び朝鮮の教育状況を知るために新たなインタビューイー2名、過去のインタビューの補足を兼ねて1名のインタビューイーに話を聞いた。台湾1件、韓国1件、国内1件である。 この他、留学生の送り出し状況や受入れ状況を調べるために国内外で予備調査を行った。過去に台湾でのインタビュー調査から岡山県内に台湾留学生を多く受け入れた中学校があると聞いていたため、岡山県立図書館の郷土資料コーナーで資料の閲覧を行った。2年目に向けて本格的に計画したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記「研究実績の概要」で示した①~③の作業に予想以上に時間がかかっていることが理由である。①、②は今後も並行しながら進めていく予定である。③のインタビューのテープ起こしは殆ど終えることができたが、内容分析にはまだ時間がかかる見込みである。インタビューイーが高齢化していることもあり、③を優先して行ってきた経緯もある。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目の研究は当初の予定通り、留学生の送り出し、受入れについて学校レベルの事例研究を中心に行う予定である。 対象とする学校の選定を早めに行い、一度は訪問して資料収集や関係者に話を聞くなどの研究調査を行う計画である。学校文書や学籍簿が残っており閲覧が可能であれば、送り出しや受入れの事例研究は一挙に進むが、それが困難な場合には学校関係者へのインタビュー調査や同窓会誌、傍系の資料からのアプローチを積極的に行う予定である。 初年度に終わらなかった年表や統計資料の完成版を作成し、留学政策、制度の変遷について文章化を進める。個別のインタビュー調査は可能な限り継続したいとも考えている。
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Causes of Carryover |
旅費に420,000円を計上したものの、所属大学の業務の関係でまとまった期間の調査活動を行うのが難しく短期集中となった。 復刻資料の購入を検討していたが、時期的な問題から次年度の購入となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査旅行については、まとまった時間の確保に努めることにし、夏期・冬期の授業のない期間を最大限利用して計画する予定である。(夏期:大韓民国 冬期:台湾) 持越しになった復刻資料の購入は近々行われる予定である。
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Research Products
(1 results)