2016 Fiscal Year Annual Research Report
Re-creation of norms in educational philosophy after postmodernism: From the viewpoint of interpretation of Freud's thought in post-structuralism
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26381046
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
下司 晶 日本大学, 文理学部, 教授 (00401787)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育哲学 / 教育思想史 / ポストモダン |
Outline of Annual Research Achievements |
現代の教育哲学は、ポストモダニズムの影響によって、今後の教育が目指すべき方向を語ることが困難になったといわれる。しかし、はたして教育哲学のポストモダニズム受容は妥当なものであったのだろうか。一面的に、批判と相対主義の思想としてポストモダニズムを受容してきたのではなかったか。本研究では以上の課題意識から、現代社会において目指すべき教育のあり方を提示するための基礎作業として、教育哲学のポストモダニズム受容と、ポストモダン思想の積極的な価値を検討することを目的としてきた。 本年度の主な研究成果として、以下をあげることができる。(著書)(1)下司 晶『教育思想のポストモダン――戦後教育学を超えて』勁草書房, 2016年12月, 324ページ.(2)井ノ口淳三編『道徳教育 改訂版』学文社, 2016年9月(担当箇所 下司 晶「道徳性の発達理論とその臨界――フロイト、ピアジェ、コールバーグ」, 50-77ページ.(論文)(1)相馬伸一・下司 晶・室井麗子・小山裕樹・生澤繁樹「教育思想史の「裏面」を問う――「古典」はどう読まれてこなかったのか」『近代教育フォーラム』25号, 2016年9月, pp.166-172.(学会発表)下司 晶・相馬伸一・鈴木宏・尾崎博美・日暮トモ子・塩見剛一「〈教育思想史〉の誕生――ドイツと日本」教育思想史学会第26回大会、コロキウム1、2016年9月10日、於 武庫川女子大学 当初の計画からおおむね順調に進行した。特に、これまでの研究成果のまとめとして下司 晶『教育思想のポストモダン――戦後教育学を超えて』(勁草書房, 2016年12月)を刊行できたことは喜ばしい。
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Research Products
(4 results)