2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development study of mental health education system for teacher training course students intervening in mentalization
Project/Area Number |
26381073
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Research Institution | Kyoto University of Education |
Principal Investigator |
森 孝宏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (70387538)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メンタライゼーション / 大学精神保健 / MBT-A / 思春期青年期 / 大学生支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度では、メンタライゼーションに介入する精神保健教育について、5月30日実施の京都府総合教育センターの「学校運営のためのメンタルヘルス」講座、10月27日実施の京都府総合教育センターの「精神医学からみる子どもの理解」講座、11月6日実施の京都市教育総合センターの「第17回不登校フォーラム第2分科会精神医学の観点から見た不登校」講座で研究成果の一部を社会還元した。10月15日フランス・パリ・デカルト大学心理学部にて、パリ精神分析協会学会に参加し、メンタライゼーションに関するパリ学派の最新研究を調査できた。 研究期間全体の成果としては大学新入生全員のメンタライゼーション機能について、アタッチメントとレフレクティブ機能の評価によって把握し、入学後の精神保健支援の基礎とするとともに、学生への精神保健教育や面談に用いて活用した。初年度には本研究遂行のために必要な資格取得を目指し、平成26年11月4日にはイギリス・ロンドン・アンナフロイト研究所の「思春期青年期メンタラーゼーション準拠療法」治療者に登録された。フランス・パリにおいてのメンタライゼーション調査研究も実施した。平成27年度にはイタリア・パヴィア大学の現状を調査し、大学における研究の状況が理解できた。研究発表としては、毎年京都府や京都市教育総合センターの研修に研究成果を社会還元した。学会発表では日本心身医学会関西地方会、日本心身医学会全国総会、全国大学メンタルヘルス研究会で研究成果を発表した。 今後も大学新入生へのメンタライゼーションに介入する精神保健教育を継続させる。平成30年3月には入学時メンタライゼーション機能調査学生が卒業することになり、初めて大学4年間の経過が明らかになる。平成29年7月8日フランス・パリ大学国際都市での日仏医学会精神医学部門演者として本研究に基づく知見を踏まえた発表をすることになっている。
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