2015 Fiscal Year Research-status Report
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26381097
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Research Institution | Kokugakuin University |
Principal Investigator |
神長 美津子 國學院大學, 公私立大学の部局等, 教授 (80353390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日浦 直美 関西学院大学, 教育学部, 教授 (80181056)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 園内研修 / 中堅教員 / 園長 / 教員の力量形成 / 教職員の年齢構成 / 園組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、園の保育相談力を高めるために、従来型の園内研修の問題点を整理して、園内研修の効果的な運営について論究し、自ら学ぶ保育者のための園内研修システムの開発にある。当該年度は、前年度に私立幼稚園を対象に実施した、園内研修の実態についての質問紙調査を取りまとめ、園長、研修主任、新採のそれぞれの立場から分析考察をした。 分析考察にあたっては、質問紙調査の項目に沿って単純集計をするとともに、教職員の年齢構成の特徴や規模との関連において、どのような傾向があり、課題があるかについて明らかにした。 分析考察の結果については、日本乳幼児教育学会第25回大会において、「幼稚園における園内研修の実態調査についての考察Ⅰ」と、「幼稚園における園内研修の実態調査についての考察Ⅱ」として、口頭発表した。さらに、第59回日本保育学会においても「園長の考える中堅教員像-幼稚園における園内研修の実態調査から-」として、ポスター発表をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度は、質問紙調査結果の分析考察を集中的に行い、幼稚園の園内研修の実態や、園内研修が教員の力量形成にどうかかわっているかを把握することが課題であった。 質問紙調査結果からは、幼稚園の園内研修の実態を把握することができ、特に、園の規模や教職員の年齢構成により、園長の中堅教員に対する期待は大きく異なることが明らかになった。園長が中堅教員に期待していることは、中堅教員の力量形成に深く影響を及ぼす要因になると考えられる。 研究は、おおむねは順調に進んできているが、教員の力量形成に及ぼす要因の考察については、自由記述の内容が重要であるので、その分析に大分時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、質問紙調査の自由記述の分析は引き続き行い、教員の力量形成にかかる課題を整理する。同時に、これまでの幼稚園の園内研修の実態調査から明らかになったことを整理して、「園内研修についての提言」(仮題)として、リーフレットを作成することを予定している。その際、これまでの分析考察を基にして、また学会等で発表してきた資料をいかして作成する。 最終的には、初年度からの研究の経緯と成果を研究報告書として冊子にまとめる。
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Causes of Carryover |
最終年度に、研究報告書等の作成を予定しているので、できるだけ経費をおさえた。特に、質問紙調査結果の分析考察は、それぞれに分担し、会議開催回数を減らし、旅費を最小限にした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度には、園内研修についてのリーフレットを作成し、研究協力園等に送るとともに、研究の成果を報告書をまとめて、幼児教育に関係する専門機関に送付することを予定している。
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Research Products
(6 results)