2015 Fiscal Year Research-status Report
留学生受入が国内学生にもたらす教育的インパクトに関する研究:マレーシアを事例に
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26381124
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
秋庭 裕子 一橋大学, 大学院商学研究科, 特任准教授 (10313826)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高等教育 / 国際化 / マレーシア / 留学生 / 協働学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度には、マレーシアの高等教育の国際化に関する政策的動向を文献を中心にまとめ、平成27年度にはその分析をもとに現地で聞き取り調査を実施した。その研究成果を、留学生教育学会学会誌「留学生教育第20号」において、論文として投稿することができた。 平成27年度に実施した現地調査では、国立・私立大学の教員関係者に聞き取り調査を行った。外国人留学生数は増えており、国内学生に対する教育的インパクト、協働学習の重要性について認識しているものの、マレーシア国内でこの分野についての研究は進んでいないことが分かった。ただ、この分野への関心は高く、今後の現地での学生調査や学生向けのワークショップを実施するなど、現地協力者との研究協力を今後もより拡充させていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度にはマレーシアにおける高等教育の国際化政策とそれに関連した先行研究を整理・分析し、平成27年度にはそれを論文で発表することができた。現地調査については、平成27年度にマレーシアを訪問し、今後も継続して訪問する大学の関係者と、留学生の教育的インパクトと現状、今後の研究の方向性について話し合った。平成26年度には、現地協力者の異動等で現地訪問の計画の実施が叶わなかったが、全体の研究の方向性や成果には大きく影響を及ぼしておらず、最終年度までに十分実施できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、主に現地調査・分析を行い、その成果発表を口頭、論文の両方で予定している。調査については、現地の協力者の異動の関係で平成26年度は予定通りに進まなかったが、平成28年度は最終年度として、現地の協力者の大学を訪問し、留学生がマレーシア学生にもたらす協働学習のインパクトについて調査を実施し、現地協力者と一緒にマレーシア人学生向けの教育ワークショップも実施する予定である。
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Causes of Carryover |
現地調査で協力をお願いした関係者の異動等により、現地調査が当初の計画通りに進まなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は本科研の最終年度であるため、現地調査ならびに研究成果の発表と情報収集のため国際学会の参加で使用する予定である。
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