2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Educational Impacts of International Students on Domestic Students: A Case of Malaysia
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26381124
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
秋庭 裕子 一橋大学, 大学院商学研究科, 特任准教授 (10313826)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 国際化 / 高等教育 / マレーシア / 留学生 / 国内学生 / 協働学習 / 教育成果 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、実施計画に基づき、現地協力者の大学教員と一緒に、現地の大学において、マレーシア人学生と外国人留学生を対象とした異文化間コミュニケーションのワークショップを実施した。本ワークショップは、平成27年度にマレーシアにおける大学関係者らに実施した聞き取り調査から、マレーシア人学生と外国人留学生は授業を一緒に履修しても、グループワークやディスカッションなど意図的に教育的仕掛けを作らないと、学生からは主体的に交流しない、という課題が分かったため、現地協力者と一緒に平成28年11月に学生向けの異文化間コミュニケーション・ワークショップを実施する運びとなった。このワークショップでは、マレーシア人学生と外国人留学生が半々となるようにグループを構成し、異文化間コミュニケーションの基本的枠組みに関するミニ講義に始まり、ケーススタディ、グループ・ディスカッション、グループ発表を半日のスケジュールで実施した。後日、現地協力者とともにワークショップ参加学生からのフィードバックをもらったところ、このワークショップを通じて、1)初めて留学生と話をした、2)異文化コミュニケーションの理論を通じて、より交流をしたいと思うようになった、という意見があった。今後も、現地協力者と連携して、国際共修授業の理論や実践について意見交換を行い、マレーシアにおいて本を出版する予定である。 また、本年度は、マレーシアの国際共修授業の本科研を通じて、日本国内で国際共修授業をテーマに研究している研究者ともつながり、国際共修に関する現状と課題について、理論と複数国の大学の事例もまとめて出版するプロジェクトにも関わった。現在、29年度内での出版に向けて準備をしているところであり、今後は、調査国での要望もあり、英語での出版も検討しているところである。
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