2016 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of secondary education to correspond to globalization by implementing International Baccalaureate
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26381130
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| Research Institution | Nara University of Education |
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Principal Investigator |
渋谷 真樹 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (80324953)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 国際バカロレア / グローバリゼーション / 中等教育 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国際的に認知され、国家を超えて一貫した質の高い教育を提供する教育プログラムである国際バカロレア（以下、IB）を日本の中等教育に導入することによるグローバル化への対応について考察することを目的とした。そのために、Ⅰ．グローバル化する教育現場や多文化的環境の中で育つ子どもの教育の現状や課題を把握し、Ⅱ．IBの教育理念やカリキュラム、実践を踏まえた上で、Ⅲ．日本の中等教育にIBまたはIBに類した教育を導入する利点や課題について明らかにした。本年度は特に、Ⅲに取り組み、多様な文化的背景をもつ子どもたちが共に学び、グローバル社会に適応できる能力を身につけるためのIBの有効性や留意点を考えた。
本年度は、IB校を訪問して授業観察や管理職・教師・生徒へのインタビューを行ったほか、IB機構主催の公式ワークショップやIB関連のシンポジウム、関連領域の学会に参加して情報を収集した。
その結果、帰国生や国際結婚家庭の子ども、在日外国人家庭家庭の子どもに加えて、高校段階で単身留学しているアジアの留学生が複数、IBで学んでいることがわかった。また、IBで学ぶ日本人生徒の中には、かならずしも家庭の経済状況が恵まれていない生徒も含まれており、海外の大学への進学の障壁になっていることがわかった。本年度はじめて日英のデュアルランゲージディプロマの修了生が出た。その2校への調査からは、フロントランナーとして生徒や教員、学校が試行錯誤の中で取り組んできたことがわかった。なお、海外大学への進学者は多くはなかった。
本研究の成果は、日本教育学会の学会誌、および、横浜で行われたＩＢ会議で発表した。本研究は、質の高い国際教育の普及に寄与し、能力や意欲の高い人材の活用につながるものと期待される。
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Research Products
(2 results)
