2015 Fiscal Year Research-status Report
建学の精神に特徴を持つ大学の震災ボランティア活動と、サービス・ラーニングの導入
Project/Area Number |
26381143
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Research Institution | Tokyo Christian University |
Principal Investigator |
岡村 直樹 東京基督教大学, 神学部, 教授 (00439267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 悟 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (10269201)
シェロ マイク 青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (30507421)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 東日本大震災 / 震災ボランティア活動 / 大学生ボランティア / 建学の精神 / サービスラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は関東圏の私立大学、特に建学の精神に「社会奉仕」や「地域貢献」の重要性を掲げる大学を対象に、東日本大震災における震災ボランティア活動の内容と、それによってもたらされた教育効果を検証したものである。第一次調査として関東圏のすべての私立大学(四年制大学、および短期大学302校)を対象に往復ハガキを用いたアンケート調査(活動の有無、形態等に関する質問)を実施した。第二次調査は、第一次調査の中から、大学が主体となって震災ボランティア活動に取り組んだ57校に対して実施された。現時点で、このアンケート調査の結果の量的解析・分析に取組んでいる。 またアンケート調査に続き、建学の精神に「社会奉仕」や「地域貢献」、また「リーダーの育成」等に関わるキーワードを有し、震災ボランティア活動に積極的であった8大学に協力を依頼し、大学主導の震災ボランティア活動に関わった大学教職員に対する聞き取りを実施した。8大学の選別に関しては、宗教系校、無宗教系校、また大規模校、中規模校、小規模校等の条件を考慮して行われた。インタビュー調査には、第二次アンケート調査の質問を補いつつ、より詳細なデータを収集するという目的に加え、アンケートを用いた量的調査ではうかがい知ることが難しい質的な質問に対する答えを通してデータを収集するという意図が盛り込まれた。大学教職員に対する聞き取り調査に加え、実際にボランティア活動に加わった学生のインタビューにも取組んでいる。 積極的に学生の活動を支援し、独自性を生かしつつ、質の高い社会貢献を行った大学が数多く見られた。一方、大震災から5年が経過する中で、多くの大学の震災ボランティア活動の内容や規模は、縮小の方向に向かいつつあり、活動の動向調査という要素も持ち合わせる研究となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度には第二次調査を終え、研究計画に従って大学教職員対象のインタビュー調査を実施し、8校から貴重なデータを収集することができた。それに加え、3人の震災ボランティアの経験を有する学生に対するインタビューも実施した。現時点では文献研究に加え、第二次調査の量的分析、インタビュー調査の質的分析に取組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
第二次調査の量的分析、インタビュー調査の質的分析を継続すると同時に、平成28年度には現時点での研究結果を基に、6月はキリスト教教育学会、9月はカトリック教育学会、12月は仏教教育学会における学会における研究発表が予定されている。また予期せぬことではあったが、4月に熊本において大規模地震が発生したことを受け、東日本大震災の経験を生かしつつ、熊本に大学生ボランティアを送ろうとしている学校が見受けられることから、熊本地震に対する大学の対応も、本研究の内容に加えることが検討されている。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査のための交通費の実費が、予定より少額であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
複数の学会発表のための交通費に充てる予定である。
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Research Products
(1 results)