2014 Fiscal Year Research-status Report
大学における有効なキャリア支援に向けての実証的研究-ジェンダーの視点からの分析
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26381147
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
谷田川 ルミ 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20624266)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 大学生調査 / 女子学生 / キャリア / ジェンダー |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づき、2013年度においては、文献調査、質問紙調査、ヒアリング調査を中心に研究を進めた。 (1) 文献調査について、研究代表者の研究分野である教育社会学においては、近年、ジェンダー研究は下火であると言われている。しかし、少ないながらも貴重な研究成果が挙げられているため、それらの著書や論文を収集し、最新の研究動向を探る作業を行った。 (2) 質問紙調査について、研究計画の段階では、ヒアリング調査を行ったうえで、質問紙を作成し、調査するということであったが、これまで10数年にわたって携わってきた大規模大学生調査の継続調査が2013年9~11月にかけて行われた。このデータは、1997年、2003年、2007年、2013年の16年間4時点で調査をしており、筆者の問題関心である大学生のライフコース展望についての質問項目も1997年調査から継続して聞いており、16年間の大学生の意識の変化を追うことが可能となる。今回はデータの使用許可を取ったうえで、本研究の分析に使用した。 (3) ヒアリング調査について、今年度は、上記の質問紙調査の結果を補完することを目的として、女子学生と男子学生それぞれに対して、自身の将来のキャリア展望についてのヒアリング調査を行った。対象としては、学力ランク上位校とされる私学総合大学の男女学生、中堅の共学総合大学の男女学生、資格取得を中心とした教育系大学の女子学生それぞれ数名を選出し、調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
進めるべき年間計画はほぼ終了した状況である。インタビュー調査の補てんが必要となっているため、インタビューの追加調査のみ、今年度に持ち越しとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はインタビュー調査の追加調査を行い、質問紙調査データと合わせて分析作業を進める。本来であれば質問紙調査を行う予定であったが、既存の調査データを使用することになったため、分析作業を進めていく。分析の途中経過は適宜、学会発表などの場で公開していく予定である。
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Causes of Carryover |
質問紙調査を予定していたが、既存の調査データを使用させてもらえることになったため、調査費用が未使用となった
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インタビュー調査において、追加調査が必要となったため、その分の旅費とテープ起こしのアルバイト代などに使用予定
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