2015 Fiscal Year Research-status Report
子ども達に苦手意識を抱かせない図画工作・美術における教育コンテンツの研究・開発
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26381173
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| Research Institution | Yamagata University |
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Principal Investigator |
降籏 孝 山形大学, 教育文化学部, 教授 (20302284)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 図画工作 / 美術 / 苦手意識 / 教育内容 / 教育コンテンツ / 造形美術教育 / 教員養成 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
今年度は本研究における３年次計画の第２段階２年次目の研究であった。第１段階として実施した実態調査の結果から、小学生から大学生までの図画工作・美術に対する苦手意識の実態を把握することができた。その調査結果の考察から子ども達に苦手意識が生じる理由と原因の解明によって、苦手意識を減少させるためのいくつかの要素を明らかにすることができた。
第２段階としては、苦手意識を減少させる要素を元に、大学生を対象に苦手意識を減少させるためのいくつかの試みを実際に教育内容として講義で行うことによって実質的な検証研究を行うことができた。そして１年後に再度実態調査を行い、その変容を調査した。その調査結果から、明らかに図画工作・美術への苦手意識を減少させることができた。
これらの平成27年度の研究成果については、第54回大学美術教育学会横浜大会において、研究主題「図画工作・美術への〔苦手意識〕の研究Ⅲ－苦手意識とそれを減少させるための要素－」として口頭発表することができた。
また、この研究成果を大学美術教育学会誌「美術教育学研究」に研究論文として投稿し、査読の上採択され、第48号の学会誌に掲載されることになった。研究主題は、「図画工作・美術への〔苦手意識〕の実態と解消のための要素－目指すべき造形美術教育の教育コンテンツ開発に向けて－」であり、苦手意識解消のための要素について探求している。
同じく、山形大学紀要（教育科学）にも研究論文を投稿し、査読の上採択され、第16巻第３号に掲載されることになった。研究主題は、「図画工作・美術への〔苦手意識〕解消の試みと成果－目指すべき造形美術教育を実現させるために」であり、この論文では、大学講義による苦手意識解消の試みとその成果についてまとめている。教育コンテンツの開発の方向性が明らかになってきている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
１年次及び２年次の研究成果を受けて、教育内容の考察とその実証的な研究において、当初予想した期待通りに図画工作・美術への苦手意識を減少させることの現実的な可能性が判明した。
さらに、その結果の考察から苦手意識を減少させるための要素が明らかになると共に、その要素を反映させた教育内容・教育コンテンツの概要が徐々に見えてきている。
この研究成果は、研究実績に前述したように、美術教育分野では全国レベルの学会である大学美術教育学会の横浜大会において口頭発表することができた。さらにその成果は研究論文として、大学美術教育学会誌や大学紀要に投稿し査読の上、正式に掲載されて研究成果を発表することができた。
研究業績において記述したような学会レベルのある程度の研究成果を出して発表することができたことから、おおむね順調に進展していると判断し、自己評価させていただいた。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究としては、平成28年度は３年次計画の最終年度として、それまでの研究成果をさらに再確認すると共に、教育コンテンツの実現に向けて開発を押し進めていきたい。
具体的な研究計画の目標としては、第１に、平成27年度に実証研究した教育内容の検証を再度平成28年度においても行い詳細に精査すること。第２に、その精査の過程から具体的な教育コンテンツとして開発し具現化すること。第３に、昨年度と同様に、全国レベルの大学美術教育学会今年は北海道大会において口頭発表すること。またその研究成果を論文にまとめ、全国レベルの学会誌に投稿すること。第４に、この科学研究費補助金による３年次計画における研究成果を研究報告書にしっかりとまとめること。
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Research Products
(3 results)
