2016 Fiscal Year Research-status Report
英語ディスカッション力育成のための指導と評価改善の組織的試み
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26381175
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
齋藤 英敏 茨城大学, 教育学部, 准教授 (20318695)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根岸 純子 鶴見大学, 文学部, 准教授 (10708960)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ディスカッション / 評価 / 指導 / 中学校 / 英語教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 前年度(平成27年度)の県義務教育課主催の英語インタラクティブフォーラム(IEF)評価検討会での討議を経て、28年度のIEFの評価はルーブリックの文言の微小な変更が加えられた。新評価を使用して三年目のIEF県大会であるが、特に問題は感じられなかった。関係者からも同様の意見であった。ただし、評価トレーニングに関しては様々な問題がまだ残っており、解決には時間を要する。2) 今年度は県大会三年生の参加者のうち、26名がアルクのTSST(スピーキングテスト)をボランティアで受験した。新評価との相関は現在分析中であるが、2年生、B部門と同等の中程度の相関が得られることと予想している。3) 昨年度に引き続き、現在中学校で授業にIEF活動をとりいれている、2名の教員に依頼し年間を通して9回の授業観察と授業後のインタビュー、および、事前、事後の生徒のディスカッション活動のパフォーマンスを録音した。観察とインタビューは前年度のデータと合わせて、グラウンデドセオリー型の質的な分析を行い、理論化をすすめている。現在のところ以下が主要概念として最終理論の中に残ると考えている。(a)長期的展望を持つ指導計画、(b)早期導入により、話合い活動に慣れを促す、(c)基礎力養成のために帯活動に重点をおく、(d)集団作りや教師との関係づくり。4) 茨城県IEF大会の開始に関わり重要な役割を担った二名の先生にインタビューを行った。5) 現職の教員以外に、IEF活動を授業で行っていた指導主事に授業のビデオ記録などを借用し、インタビューを行った。 6) 生徒の事前、事後パフォーマンスデータは9割は書き起こしを終了しており、現在分析を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請時の目標は1点目は 「中学校英語インタラクティブフォーラムでの評価の妥当性の検討」で、昨年変更した目標は2点目は「中学校英語ディスカッション力育成の指導はどのように行うべきか」である。 両目標において、ほぼデータの採集は終了しており、分析と執筆を進める段階に来ているため。
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Strategy for Future Research Activity |
授業観察、インタビュー、パフォーマンスデータを提供してくれた五名の中学校教員には、実践記録の提出を依頼している。それを含め、本年度はデータの分析を完了させ、執筆も進め来年度の報告の出版の準備を進める。現在100本以上の先行文献調査を進めており、まもなく終了する予定である。
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Causes of Carryover |
最後に英文校正費を計上するため残しておいたが、立て替え払いで、決済が4月になってしまったため残額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
立て替え払い分を決済される4月に使用する。
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Research Products
(4 results)