2015 Fiscal Year Research-status Report
ケイパビリティ・アプローチによる社会系教科での育成学力内容の国際理論研究
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26381184
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
志村 喬 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (70345544)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | イギリス / アメリカ合衆国 / 地理教育 / 社会科教育 / 教育学 / 地理学 / 知識論 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年次の当該年度の研究内容・成果は次の通りである。 ①初年度に解明したケイパビリティアプローチの基礎理論及び同アプローチによる国際的共同研究の進展状況について、日本地理教育学会年度大会(7月、奈良教育大学)発表「国際共同地理教育研究「ジオ・ケイパビリティズ」プロジェクトの現在-日本の参画を見据えて-」等を通し発信し、研究成果を公開するとともに日本の参画について展望することができた。 ②2年次の調査研究計画に基づき、アメリカ合衆国の全米地理教育学会大会(ワンシントン D.C.)への参加及び招聘カウンターパートとの共同研究を通し、同国における具体的展開状況を知ることができた。 ③前年度、カウンターパートとの日程調整ができず実施できなかった欧州現地調査は、文献研究を進めるともにカウンターパート来日時の共同研究により、育成学力像・内容の日本との比較研究にまで近づけることができた。成果は、国際査読誌掲載論文Primary Geography Education in Japan: Curriculum as Social Studies, Practices and teachers' 及び、英国を中心としつつ欧州の地理教員養成機関研究者が集う大会での発表What are abilities of geographical thinking in Social Studies education in Japan?として国際発信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度実施できなかった訪英調査では、訪英のみならず大陸欧州からの参加者がいる現地地理教育研究者集会への参加・発表を行うことができた。また、アメリカ合衆国では全米地理教育学会大会を通して研究を進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
欧米研究者との研究交流・協議を続けながら、ケイパビリティ・アプローチに基づく国際的な社会系教科学力内容・枠組みを構築し、国際学会発表等で成果を発信する。
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Causes of Carryover |
海外での発表が年度末であり予算計画確定に時間がかかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の研究遂行のために使用。
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