2016 Fiscal Year Annual Research Report
Incorporating drama techniques into English education to develop zest for living
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26381223
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
塩沢 泰子 文教大学, 国際学部, 教授 (90265504)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草薙 優加 鶴見大学, 文学部, 教授 (50350335)
齋藤 安以子 摂南大学, 外国語学部, 教授 (60288967)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ドラマ / 社会人基礎力 / コミュニケーション力 / 演劇 / 外国語教育 / DIE / ワークショップ / TIE |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の目標は中・高の教員と協働して学習指導要領に沿ったドラマ手法の指導案を作成し、学会発表するとともに教育現場にも普及することであったが、実際の研究ならびに成果は下記の通りであった。 H28年4月に台北の実践大学で開催された国際英語教育学会で前年度の実践をもとにワークショップを行い、台湾を中心としたアジア各地の語学教員にドラマ手法の啓蒙を行った。8月にはH26、27年度に続き、教員免許更新講習会で検定教科書を使ってのドラマ手法の導入をワークショップ形式で扱い、中・高の教員に啓蒙を行った。さらに9月には異文化コミュニケーション学会(SIETAR)でワークショップを行い、大学英語教育学会(JACET)では研究発表を行い、前年度に実施した大学生対象のドラマワークショップの概要と効果について論じた。このワークショップでは、社会人基礎力24項目のうち、主体性や協調性など3割以上の能力が高まったと認識された(統計的に有意)という興味深い結果を得た。10月には国際表現言語学会(IAPL)で小・中・高・大の言語教員ならびに演劇や異文化カウンセラー等多岐にわたる参加者対象に、筆者らが前年に視察した英語劇団の特徴や練習過程を通して、劇鑑賞(TIE)や練習過程に教育へのヒントが大いにあることを論じた。 一方、大学生対象の授業等へのドラマ手法導入も本格的に行い、H26、27年度に続き、H28年度は30名ほどの学生対象の2日間の夏合宿を実施し、社会的弱者をテーマにドラマワークショップを行った。さらに9月からはカリキュラムへの導入も行い、70名の受講生に対してDIEとTIEを統合した国際理解教育を試みた。 科研による一連の知見は代表者の職場の叢書論文としてH29年3月に出版され、Scenarioという欧州の言語教育とドラマ教育の融合を目指す学会誌にも投稿され、掲載された。
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Research Products
(7 results)