2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of postwar creative art education by oral history
Project/Area Number |
26381228
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
辻 政博 帝京大学, 教育学部, 准教授 (60711702)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | オーラル・ヒストリー / 戦後の造形教育 / 創造主義的造形教育 / 戦後の児童画 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年次は、創造美育運動の初発の当事者から、現在の造形教育への流れを射程に、インタビューを実施した。創造主義的な造形教育の時間的な推移と推移が俯瞰できると考えた。①寒河江文雄氏(山形県。「想画保存会」代表。元「創造美育協会」青年会員)②塩川寿平氏(野中保育園)③鈴石弘之氏(元東京都図画工作研究会会長、元全国造形教育連盟委員長)④岩崎清氏(元「こどもの城」造形事業部)⑤西野範夫氏(元文部科学省視学官) 2年次は、熊本、福井方面を主に取材した。創造美育運動は、全国的に展開し、熊本と福井は、最も運動の盛んな地域であった。①北川民次アトリエ(尾張瀬戸)の訪問と民治指導の壁画の視察。②高森 俊氏、訪問インタビュー(創造美育協会。神奈川県川崎市、高森氏自宅)③熊本方面の訪問。山田星史氏と「子ども美術文化研究会」のインタビューと施設訪問(光輪保育園、かもと乳児保育園、緑川保育園、大矢野あゆみ保育園、もぐし保育園)。④福井県方面の訪問。・国定秀行氏インタビュー(木水育夫顕彰会)・木水創氏インタビュー(木水育夫氏長男)・阿部麻莉江子氏インタビュー(福井創造美育運動実践者)・朝倉俊介氏(創造美育運動研究者)・長谷光城氏インタビュー(元福井県教育審議官)のインタビューと木水育夫指導の児童画等の関連施設の視察。また、所在不明であった北川民治の指導児童画を発見した。 3年次は、研究の成果として、研究資料集『オーラルヒストリーによる戦後の創造主義的造形教育の検証と考察』(発行所:帝京大学教育学部辻政博研究室。発行日:平成28年12月11日。)を発刊した。収集した戦後の児童画による展覧会(期間:平成28年12月11日~12月20日。会場:NPO法人市民の芸術活動推進委員会。)とシンポジウムを開催(平成28年12月11日)し研究をまとめた。
|