2015 Fiscal Year Research-status Report
英語音声指導力の質的向上をはかる連携英語教員養成カリキュラムの開発・運用・評価
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26381265
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
大嶋 秀樹 滋賀大学, 教育学部, 教授 (90342576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
多良 静也 高知大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00294819)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 英語の発音力の向上 / 英語の音声指導力の向上 / 英語教員養成カリキュラム / 実践的な英語音声指導力 / 初・中等英語科教員養成 / 英語音声・発音指導教育 / 教育プログラムの開発 / 実践的な英語授業力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、昨年度に引き続き、教育学部教員養成課程で初・中等英語科教員(小学校外国語活動、中学・高等学校英語科担当教員)を目指す1年次、2年次の学生を主な対象に、1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力の、それぞれの能力の向上をはかる、英語科教員養成カリキュラムの開発と、開発を進めてきた教育プログラムを利用しての実際の試行を進めてきた。学生の英語の発音力の向上については、これまでの研究資産を活かしながら、大学の授業を中心に、学生の英語の発音力向上のためのカリキュラム開発を進め、カリキュラムの試行を経て、現在、カリキュラムの骨格が出来上がってきた。実践的英語音声指導力の向上については、当該の学生が、大学の授業を中心に向上をはかってきた英語の発音力を活かして、附属学校・地域の連携校での実習(3、4年次)や教育参加体験プログラム(2、3、4年次)を通じて、英語音声指導力を実践的に伸ばせるような教育的な支援を、大学の授業、授業外の活動を通して進めてきた。併せて、学生の英語発音力の向上的変化が継続的に認められているかを測るために、学生の英語音声を定期的に計測・評価し、学生の英語の発音への意識調査を実施し、英語の発音力向上のためのカリキュラム開発資料として蓄積した。実践的な音声指導力の向上支援についても、学生に対して、英語の音声指導観、音声指導への意識の変化を継続的に調査し、英語音声指導力カリキュラム開発の資料として蓄積を図った。さらに、地域の学校(公立中・高併設校)と、学生の英語音声指導力の向上を支援するための教育連携を進めた。また、研究を進める一方で、中・高生の英語発音講座(公開講座)や地域の教育委員会、教育センターの事業と連携して、小・中・高教員の研修会・研究会を通じて、研究途上段階から、継続的な研究成果の地域への還元を進め、一定の成果を上げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)学生の英語の発音力の向上をはかる教育プログラムの開発と開発を進めてきた教育プログラムの試行については、教育プログラムの骨格部分が出来上がるところまで、順調に研究が進んでいる。 2)学生の実践的英語音声指導力の向上はかる教育プログラムの開発とそのための試行についても、研究は順調に進んでいる。連携校との研究については、研究推進のための地域連携を進め、研究を進める連携環境が整い、英語発音力向上支援、英語音声指導力向上支援のためのソフトウエアを導入しての研究が順調に進んでいる。 3)本年度の研究の取りまとめも順調に推移し、出版物や報告書による研究成果の蓄積も進んできている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、大学内で順調に推移している研究、[1)学生自らの英語の発音力の向上、2)学生の実践的英語音声指導力のそれぞれの能力の向上をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発と開発のための実際の試行]を継続し、大学・連携校との連携環境の整備を受けて、地域の連携校・附属学校と連携して進める研究[連携校にも研究の場を広げての、学生の英語音声指導力の向上をはかる英語科教員養成カリキュラムの開発と開発のための実際の試行]を前年度に引き続き、継続して進めるようにしたい。また、連携校との英語の発音力、音声指導力の向上をはかる教育プログラムの開発と試行、実施で得られた知見や成果については、引き続き、研究領域での公開と還元、教育領域での公開と還元を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
英語発音力向上支援ソフトウエアの導入に際して、導入を予定していたCALL教室のサーバーのプログラム書換に要する費用(172,800円)が、ソフトウェアの費用とは別に発生し、そのための費用対応を、年度当初計上していた旅費、謝金の使途計画の変更によりねん出する予算執行計画の見直し対応が急きょ必要になった。そのため、やむなく予定していた学会での発表を次年度に繰り延べ、人件費・謝金についても、次年度に執行することになり、予算執行計画全体の変更、費目別の予算執行計画の変更が生じた。そうした対応により、結果的にではあるが、次年度繰越金が生じることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当該年度に予定していた学会発表を次年度に繰り延べして行い、謝金は次年度での執行を計画している。
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Research Products
(4 results)