2016 Fiscal Year Annual Research Report
What conditions are required for becoming an ethical consumer?
Project/Area Number |
26381267
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (60241197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥谷 めぐみ 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (20636162)
大本 久美子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (30548748)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 消費者市民社会 / 倫理的消費者 / 消費文化 / 教材開発 / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、昨年度までの実績に基づいて、国内外の研究者へのインタビュー調査を軸に「倫理的消費者」、すなわちエシカルコンシューマーに関わる概念を整理し、8月に韓国(大田)で開催された国際家政学会(IFHE)で口頭発表した。消費や倫理についての考え方や適応範囲は国や地域によって特徴がみられ、それぞれに最適な概念形成を試みていることが明らかとなった。今後、統一的な概念を規定する場合には、国際会議や学会等において議論を重ねながら、検討する必要があると考えられる。 さらに、我々が作成した試作版の教材をブラッシュアップさせるため、IFHEに出席した海外の研究者と意見交換し、改訂版を作成した。また、教員養成系学部に学ぶ大学生及び大学院生の授業で紹介し、教材評価を経て最終版とした。 研究代表者・分担者が所属する大学において試行的授業実践をするとともに、複数の学校で中学生に対する授業を実施し、教材の理解度を確認した。開発した授業は2時間分であるが、事後学習を含めた場合には1時間でも展開可能とした。なお、作成した教材は、実在するオンラインゲーム(スマートフォン版)を取り上げた動画を含めたことで、冊子教材以上にリアリティをもたせることができた。音声やゲーム画面の変化がより具体的にイメージできるように工夫したことで、受講生からはおおむね高い評価が得られた。ただし、オンラインゲーム自体に馴染のない受講者にとっては、親近感を持ちにくいという課題が残った。
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Research Products
(5 results)