2015 Fiscal Year Research-status Report
新しい社会価値を追求するWi-Fi利用シミュレーション教材の開発と実践
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26381275
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
福田 正弘 長崎大学, 教育学部, 教授 (60149929)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会科 / シミュレーション / ゲーミング / ビジネスゲーム / Wi-Fi |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、子どもが企業活動のシミュレーションを通して新しい社会価値を追求する教材を開発し、それをどの教室においても実践できるICTシステムとして提供することである。具体的には、利益至上主義を越えた新たな企業価値を追求する経営シミュレーション・ゲームを開発し、それをパソコン室だけでなく普通教室や集会室など様々な教室で実行できるようWi-Fi環境下で動くシステムとして構築するとともに、教育の情報化に対応して電子黒板等のICT機器と連動させ、より実効性のあるシステム構築を図る。 研究2年目の平成27年度は、研究計画書通り、 (1)シミュレーション教材の開発に注力し、仮完成した教材のチューニングを行い、実践提供できるレベルにまで煮詰めていくこと、(2)Wi-Fi環境での実行システムのテストを行った。具体的には次の通りである。 (1)については、前年度仮完成した「Resort Island 2015」を大学生、社会人、高校生を対象に実践テストを行い、ゲーム内のパラメータ等の微調整を行った。またゲーム実施に際して必要となるワークシートなどの整備も試行的に行った。その結果をもとに、中学校の正規授業において実践投入することができた。 (2)については、学校内にWi-Fiがある環境、LANのみがある環境、いずれもない環境の3パターンで実践テストを実施した。離島においてもテストを実施した。いずれのテストにおいてもシステムは安定して稼働した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画書通り、 (1)シミュレーション教材の開発に注力し、仮完成した教材のチューニングを行い、実践提供できるレベルにまで煮詰めていくこと、(2)Wi-Fi環境での実行システムのテストを行うことの2点を実施し、期待通りの成果をあげているため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、(1)教材の完成に向けての最終調整と(2)ICT機器類と連動したシステム構築を行う。
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Causes of Carryover |
今年度は、仮完成したゲームとWi-Fi環境下でのゲームシステムのテストを中心に行い、その他のICT機器を組み合わせた学習環境の構築については調査段階に留め、次年度にまとめて実施しようとしたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
教材の完成に向けての最終調整のための実験旅費とICT機器類と連動したシステム構築のために有効活用する。
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