2014 Fiscal Year Research-status Report
中国の道徳教科書体系及び子どもの意識における自己肯定感、生命尊重、平和責任の研究
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26381276
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Research Institution | Nagasaki Institute of Applied Science |
Principal Investigator |
上薗 恒太郎 長崎総合科学大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50128005)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 道徳授業 / 中華人民共和国 / 自己肯定感 / 平和責任 / 戦争 / 未来からのふり返り / へふり嫁 / 台湾 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.新しい研究室の研究体制(コンピュータ関連、文献など)を整え、2.中華人民共和国で使われている義務教育課程の道徳教科書「品徳と生活」「品徳と社会」の10種類を収集した。 3..3つの研究項目の1つである平和責任に関して、ほぼ分析を終え、4.研究項目の一つである自己肯定感に関して、2015年3月末に瀋陽の2つの小学校において日本から持ち込んで道徳授業をおこなった。 5.自己肯定感を育む道徳授業の進め方に関して学会誌に2本の論文、未来からの振り返りによる自己肯定感、道徳教育方法研究第20号、pp.11-20、2015年3月、ならびに、民話を活かした日・台共通道徳学習指導案による「思いやり」の授業、道徳教育方法研究第20号、pp.51-60、2015年3月を掲載し、6.Jubilee Centre for Character and Virtuesが主催するOriel College, Oxfordの大会で Values Education for Enhancing Self-affirmative Consciousness、January 10, 2015を発表し、インターネット上に掲載、また、AME(Association for Moral Education)のカリフォルニア州Pasadenaでおこなわれた大会においてMoral Education Lessons As a Process of Listening to Others and Self-affirmation、2014 November 7を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
1.予定した8種類以上に10種類の中華人民共和国の道徳教科書を収集した。 2.自己肯定感を育む道徳授業のあり方に関して2つの学会誌を掲載し、カリフォルニア州パサデナ、またオックスフォードの学会において発表をおこなった。 3.自己肯定感に関する道徳授業を日本から中華人民共和国は瀋陽に持ち込み、2つの小学校で授業を実現した。
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Strategy for Future Research Activity |
1.中華人民共和国の道徳教科書における戦争と平和に関する分析をほぼ終えており、これに関する論考を準備する。 2.中華人民共和国との道徳授業交流を進めるとともに、日本での自己肯定感を育む道徳授業について研究と授業展開を進める。
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Research Products
(7 results)