2016 Fiscal Year Annual Research Report
Internet Addiction Curriculum Development
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26381279
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
浅田 豊 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (00315532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 大 弘前大学, 教育学部, 講師 (50550175) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 依存 / ネット / スマホ / カリキュラム / 教育方法 / 学校 / 家庭 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該目的の調査の結果、中高生2196人から回答を得た。利用端末はスマホ、パソコン、タブレットの順に多く、ゲーム機も一定程度見られた。利用サイトは動画、ゲーム、LINEが多く、利用時間はスマホでは1時間以上3時間未満が最も多いが3時間以上5時間未満、5時間以上も見られた。ネットの依存傾向に関連して、思っている以上に長時間使用する、睡眠時間が不規則、利用時間を減らそうとするといらだつ、学校や人間関係での失敗などの概念を含む項目を設け、点数化したところ、約6%が60点中30点以上であり、何らかの支援が必要と思われる。ネット利用後の変化としては時間の使い方、気持ちや考え方、人間関係、健康面の順に多く、勉強時間が減った、睡眠時間が減った、視力低下の自覚といった回答も見られた。ネット依存の主観的判断では「そう思う」が約6%、「どちらかといえばそう思う」が約2割であった。その判断理由では、利用時間の長さ、ネットなしの生活は楽しみがない、ネットが原因の寝不足、ネットが原因の成績低下、の回答が見られた。反対にネット依存になっていない理由には、家族や友人とのリアルな場面での会話のほうが楽しい、部活動等で多忙、ネット以外にやることが多い、ネットは調べものの道具という回答が見られた。周囲からネットの使いすぎの指摘を受けた割合は全体の37%であった。ネット依存から抜け出す方法に関しては、友達とのリアルな付き合いを深める、自分で気が付く、家庭でのルール作り、成績が下がるなどの経験、健康を害する経験(いずれも教訓的意味合い)、居場所づくりという回答が見られた。今後も引き続き考察を進め、実際的に役立つ提言に結び付けられればと考える。
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