2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study to develop a moral lesson model to train reading literacy based on the framework of PISA survey
Project/Area Number |
26381288
|
Research Institution | Niigata Seiryou University |
Principal Investigator |
中野 啓明 新潟青陵大学, 福祉心理学部, 教授 (40237350)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 道徳授業 / コンピテンシー / PISA / 読解リテラシー / 考え・議論する道徳科への転換 / 非連続型テキスト / 「二つの意見」を用いた道徳授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究最終年次である平成28年度は、以下の研究を行った。 1. モラル・ディスカッション等の他の道徳授業モデルとの比較:道徳授業理論及びPISAリテラシーに関する文献調査を行うとともに、関連学会や研究会及びシンポジウムに参加した。また、前年度までの研究成果に基づきながら、日本道徳教育学会第87回(平成28年度春季)大会において「『二つの意見』を用いた道徳授業の提案(2)-モラル・ディスカッションとの比較を中心に-」と題する研究発表を行った。さらに、この研究発表を基に、敬和学園大学研究紀要第26号に研究論文を投稿した。 2. 「二つの意見」の作成手法の確立と「二つの意見」のデータベース化と公開:研究協力者からの協力を得ながら、模擬授業やワークショップを通じて、前年度の研究で明らかになった「二つの意見」作成上の要点を確認した。また、明治図書出版の月刊誌『道徳教育』誌の平成28年度の連載「コンピテンシーを育成する道徳授業―新時代の幕開け」を執筆する機会を得ることができたため、この連載において今まで作成してきた「二つの意見」を公表した。 3. 図表等を用いた「非連続型テキスト」としての道徳資料の開発と公開:研究協力者の協力を得ながら、『私たちの道徳』に掲載されているグラフと、「二つの意見」とを組み合わせた実験授業を行うとともに、その実践の概要を2.でも述べた『道徳教育』誌において紹介した。 4. 研究成果の公表:1.で述べたように、日本道徳教育学会第87回大会において研究発表を行うととともに敬和学園大学研究紀要に投稿した。また、2.で述べたように、『道徳教育』誌の平成28年度の連載において、今まで作成してきた「二つの意見」などの研究成果を公表した。さらに、模擬授業やワークショップを開催し、広く研究成果を公表した。なお、年度末にはこれまでの研究成果を冊子にまとめた。
|