2016 Fiscal Year Annual Research Report
Developing Effective Teaching and Learning Methods using an Original E-Learning Programme of Intercultural Training in Blended Learning Environment in Japanese Higher Education
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26381289
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Research Institution | Jin-ai University |
Principal Investigator |
加藤 優子 仁愛大学, 人間学部, 准教授 (90570614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒岩 丈介 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (10282104)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異文化トレーニング / ICT |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では、異文化トレーニング学習支援システムの実践を継続しつつ、新たに国際共同研究として、海外の研究者との共同研究を開始した。 まず、これまでの教育方法に関する研究を基盤とした異文化トレーニングシステムの改良版の実装を行った。次に、これまでの実践的研究により、本システムの内容は、異文化トレーニングの目的の1つである、実社会で異文化理解に関する課題解決を目指して異文化コミュニケーション活動を行う実践的知識の育成には至っていないという課題が見えてきた。 そこで、知識を日常生活で適切に活用し行動する力を養成する、批判的思考教育の方法に着目した。批判的思考教育の方法は、実践的知識に基づくコミュニケーション能力育成の基盤とされ、英国のシティズンシップ教育や、日本の高等教育の人材育成論にて重要と位置づけられている。 その方法を、本システムを用いた授業に組み込むことで、異文化コミュニケーション活動を通し、課題解決を図ろうとする実践的知識の習得へと導くことができるのではないかと考えた。そのためには、本システムの異文化トレーニングと批判的思考教育に関する考察を深め、内容の発展につなげる必要があると考えた。そこで、研究代表者が留学経験のある英国で、教育学を専門とし、批判的思考教育と本研究を熟知している研究者と共同で、異文化トレーニング学習支援システムと批判的思考教育によるブレンディッド教育方法を考案し、実践的知識を育む授業モデルを確立することを目指すこととした。 本基盤研究は終了となったが、国際共同研究強化により、語学教育や留学制度とは異なる切り口で学生の異文化間能力を育み、多文化化する日本社会で必要な実践的知識を備えたグローバル人材の育成に寄与できる、異文化トレーニングの特長を最大限に生かす教育方法の追究を継続している。
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Research Products
(2 results)