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2014 Fiscal Year Research-status Report

メディア・シンフォニック教材を用いた社会系電子教材開発の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 26381290
Research InstitutionDoshisha University

Principal Investigator

金子 邦秀  同志社大学, 社会学部, 教授 (90121590)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2018-03-31
Keywordsメディア・シンフォニック教材 / 電子教科書 / 国際単元 / ハイパーテキスト / OSフリー / クリティカルな思考
Outline of Annual Research Achievements

1) 4年間にわたる研究の初年度においては、過去の成果も活用して、改善改良を通して、新課題であるメディア・シンフォニック教材のプロトタイプを国際単元モデルとして作成し、その成果を、全国社会科教育学会の学会誌『社会科研究』に投稿した。査読、修正を経て、今年度には掲載予定である。
2)上記に続く、本格的な、OSフリーなメディア・シンフォニック教材を作成すべく、新たに、教材データベースとリンクさせることとし、目下、そのデータベース作成を進めている。従来の電子教科書にない、資料の比較や、資料批判の要素をくわえ、子ども達のクリティカルな思考も促す教材と教師用指導書を作成すべく、具体的には韓国/北朝鮮についての素材の収集に努めている。特に、この韓国/北朝鮮については、これまで十分な教材化が進んでいるとはいえないし、個々の事実・事象についても解釈が分かれることが多い。そこで、子ども達にもいくつかの点について、多面的な見方や考え方を提示し、そこからより深い学習ができる電子教科書教材メディアとその教師用指導書を合わせて開発中である。また、その内容に関わってフリーな映像や音声を収集すべく引き続き、現地調査の必要性があり、次年度の課題としたい。
3)さらにその先にメディア・シンフォニック教材構成を考えている対象地域である台湾については、科研費を利用して、全島を列車で一周し、南北また東西の地理的な差異や、少数民族についての情報などを収集した。
4)過去の科研費も含め、継続的に朱集している英仏の教材や日本史に関わる素材を、上記メディア・シンフォニック教材作成に活用する可能性を検討しており、これは、次年度も継続したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

上記全国社会科教育学会誌『社会科研究』への投稿は、当初、予定していなかった。これまでの研究を基礎に教材改良モデルとして初等・中等前期用のニュージーランド、フランス、ドイツ、そして韓国の4つの国について学習することができるメディア・シンフォニック教材のプロトタイプを作成した。投稿し、査読意見などをもとに研究を再考することで、予定していたよりも、早く第1回目の成果を出すことができた。あわせて、電子教科書などについてこれまであまり知見を持たない読者を想定してパイロット的研究成果を公表することで、今後の、研究自体もそうした理解のしやすさや、汎用性を視野に入れたユビキタス教材ソフト開発を進める第1歩が可能になった。
収集した英仏などの文献、教材は、上記パイロット的研究にとどまらず、今後のメディア・シンフォニック教材開発について具体的なイメージを持つことを可能にした。

Strategy for Future Research Activity

研究2年目にあたる本年度は、パイロット的な初年度の研究を基礎に、(1)韓国・北朝鮮を素材に本格的なメディア・シンフォニック教材の開発を行うこと、(2)並行して台湾を素材に第2の本格的なメディア・シンフォニック教材の開発を行うこと、(3)関連諸資料の収集・検討を行うことが研究目的となる。メデイア・シンフォニックな素材を具体的な社会系教科での使用を前提として、メディア特性の整合性などと、内容の妥当性の検討を行っていく。プロトタイプとして初年度に開発されたものよりも、一層、電子教科書としての特性を発揮でき、かつまた、教師・生徒といった実際のユーザーにとって使いやすいユビキタス教材を開発することに努めたい。具体的な対象国については、文献や画像などの収集にとどまらず、現地での資料の収集も実施したい。韓国/台湾などについて現地調査をすることも計画している。本格的な成果発表は来年度になるが、可能な限り中間的な成果を何らかの形で公表したいと考えている。

Causes of Carryover

継続購入資料の未刊行分を購入する。

Expenditure Plan for Carryover Budget

資料の刊行を待って執行する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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