2016 Fiscal Year Research-status Report
メディア・シンフォニック教材を用いた社会系電子教材開発の基礎的研究
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26381290
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
金子 邦秀 同志社大学, 社会学部, 教授 (90121590)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | メディア・シンフォニック教材 / 電子教科書 / 実用的学習指導プラン / データベース / 韓国の社会 / 韓国の文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は研究3年目にあたり、メディア・シンフォニック教材を用いた社会系電子教材開発の具体的な作業を遂行した。具体的には、データベース作成、電子教科書的教材の作成、電子教科書を組み込んだ実用的学習指導プランの作成の3つを行った。具体的事例としては、韓国の社会、文化、歴史、政治・外交についての高校生向きメディア・シンフォニック教材を作成することを最終目的として、実施して来た。成果は、以下の通りである。1)データベース作成:韓国のの社会、文化、歴史、政治・外交について、4000件以上のデータベースを作成し、教材作成の必要に応じて、関係文献を参照できるものとした。ただし、著作権保護のため、項目に対応した文献名にあたることは可能だが、文献それ自体は紙媒体でカードボックスに収納している。2)メディア・シンフォニック電子教科書教材としては韓国の社会(1)(2)、韓国の文化をOSフリーな電子教科書的体裁で作成した。3)電子教科書を組み込んだ実用的学習指導プランについては、韓国の社会(1)(2)についてはプロトタイプは完成し、韓国の歴史、政治・外交については引き続き文献や資料にあたり、構想を立てたいと計画している。微調整や修正を加えており、その実際については平成28年度にはまに合わなかったが、平成29年度中には、2つの報告論文にまとめ、投稿し、公表できる見通しが立っている。4)並行して、台湾、日本近世史についても、メディア・シンフォニック教材開発の素材を収集し、検討を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースが膨大なものになり、豊かな素材が得られることになったが、反面、教材聖戦や関連した画像の収集などに若干遅延が生じた。また、主要設備の一つであるパソコンの液晶が画面が壊れ修理不可能になり、作業の遅れを生じてしまった。しかし、最終年度には、一気に最終目標である2つの教材開発とその論文公表を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
メディア・シンフォニック教材として、ほぼ完成しているものについては、それを活用した授業を行いたい。また、残るテーマについては、収集した素材を元にプロトタイプを尊重しながらも、創意工夫を加えたメディア・シンフォニック教材とその実用的学習指導プランを作成し、口頭発表を行うとともに、論文として成果をまとめたい。
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Causes of Carryover |
教材開発のための資料収集のために、外国へ調査に行く予定であったが、政情などをかんがみ、中止した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
政情不安等がなければ、教材開発のための資料収集のために、外国へ調査に行く旅費として使用したい。不可能な場合は、文献等の購入をもって替える。
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