2014 Fiscal Year Research-status Report
知的な遅れのない発達障害が疑われる児童の人物画描画特徴に関する研究
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26381344
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
落合 利佳 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (80435304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
郷間 英世 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40234968)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気になる子 / 発達障害 / 描画発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.小学生の学習・行動等に関するアンケート作成および調査用紙配布を実施した。 (1)資料収集および学習・社会性・行動等に関するアンケート調査を作成した(~平成27年12月) (2)作成したアンケートを公立小学校の全学年の担任(1学年2名×6学年)に配布を行った(平成27年3月)。アンケート回収は平成27年5月頃を予定している。 2.小学生(気になる子を含む)を対象に人物画描画を実施した(平成27年2月26日) 1.で調査を行う小学生の在籍する小学校の1~6年生(323名)を対象に人物画描画(男子像、女子像)を実施し、同時に担任からみた「気になる内容(学習面・社会性・行動面)」についてアンケート調査を実施した。 3.発達障害児の人物描画検査の実施(平成26年12月~継続中) 発達外来に通院している児童のうち、自閉症スペクトラム障害、AD/HD、学習障害、精神遅滞の診断を受けている小学校在籍(普通級・特別支援級)の児童6名に対し人物画描画を平成27年4月3日時点で実施済であり、今後28年3月までに20名を予定している。 尚、アンケートおよび描画研究の実施にあたって、追跡調査および各データとの照合が可能となるように、描画を記名式とし、番号を割り当てた後アンケートは割り当てた番号で記入するようにした。また、実施にあたっては、保護者・学校責任者および対象者・児童に対し、研究の目的と内容、個人情報の保護について説明、同意が得られた場合にのみ調査、検査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、発達障害児の人物描画検査の実施にあたっては、画用紙を自宅に郵送し保護者による指導のもとでの自宅での描画実施を計画していたが、保護者の介入による検査結果への影響を考慮し、描画条件を統一するために保護者と児童に個々に面接し口頭と書面で説明、同意を得てからその場で行うことにしたためやや遅れが生じた。 また、学校でのアンケート調査は任意であるため、協力の得やすい時期を検討して春休みを含む3月中としたため回収の遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
①平成27年3月に実施した小学生の人物描画の評価を行う。また、5月にアンケートを回収、分析し、知的な遅れのない発達障害児が疑われる児童(気になる子)の行動、社会性の特徴と人物画描画との関連性について検討を行う 平成27年3月に実施したアンケート用紙の回収を平成27年5月に予定している。回収率および結果分析内容により、項目の追加を含む追加調査を検討し、必要であれ年度内に再実施する。 ②発達障害児の描画データの収集、発達検査を行う。 発達障害児の描画データ収集および発達検査は学休期間(夏・冬・春休み期間)に集中して実施を行うよう心掛ける。
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Causes of Carryover |
アンケート調査用紙の回収が遅れたため、データ入力のための人件費の支出がなかったことと、データ入力用のPC購入を次年度にもちこしたため。書籍・文献での情報収集を中心としたため、情報収集目的の学会への参加が少なく旅費支出が予想よりも少なくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
資料収集および成果発表のための学会参加費。小学校での調査実施のための補助アルバイトの人件費。アンケート調査データ入力のための人件費、データ入力用のPCおよび統計処理ソフト、およびPC周辺機器購入。
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