2015 Fiscal Year Research-status Report
広視野かつ深さ識別が可能な生体深部のラベルフリー反射型光学顕微鏡
Project/Area Number |
26390088
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
渡邉 歴 立命館大学, 理工学部, 教授 (90314377)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | LED / 位相差顕微鏡 |
Outline of Annual Research Achievements |
生体深部のイメージング技術の確立を目的に、広視野かつ深さ分解能を有する位相差顕微鏡の研究を行っている。 本年度は、広視野の透過型顕微鏡を試作した。 光源としてLEDアレイを用い、照明パターンを制御し、明視野観察、暗視野観察、位相差観察した。近赤外領域のLEDアレイ光源を試作し、近赤外領域(波長940 nm)のLEDアレイを制御し、LEDアレイの照明位置の変更と点灯パターンの制御によりマルチコントラスト像を取得した。 また光源に白色LEDを、LEDアレイ顕微鏡を試作し、明視野観察から得られた像のRGB解析から、細胞の分光特性を取得した。さらに、光源に小型プロジェクターを用いて、明視野像、暗視野像、位相差像、偏光像を取得可能なマルチコントラスト顕微鏡を試作した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、広視野の顕微鏡を試作し、LED光源の点灯パターン制御が可能となり、明視野像、差分位相差像、暗視野像の取得が可能となった。波長領域として可視から近赤外のLEDアレイを構築し、細胞の測定をおこうとともに分光情報を得ることができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
LEDアレイと撮像素子の同期制御を行い、高速に明視野像、暗視野像、位相差像の取得を行う。また、LEDを一つずつ点灯させLEDの照射角をパラメータにし、深さ識別を行い、試料の三次元構造を推定する。さらに、広視野かつ深さ分解能を有する反射型の位相差顕微鏡を実現する。
|
Causes of Carryover |
残額で必要かつ購入できる物品がなく次年度に有効活用するため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の使用額と合算し、光学部品などの消耗品に使用し、有効活用する。
|
Research Products
(2 results)