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2017 Fiscal Year Research-status Report

位置天文衛星を用いたオリオン領域の大質量星形成過程の研究

Research Project

Project/Area Number 26400225
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

西 亮一  新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80252419)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2019-03-31
Keywords星形成 / 位置天文学 / オリオン巨大分子雲
Outline of Annual Research Achievements

オリオン領域での大質量星を中心とする星形成過程についての研究を継続して進めた。まず、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の星形成レガシープロジェクトに参加し、オリオンA巨大分子雲についての広域電波マップの作成に協力をした。レガシープロジェクトでは様々なCOの輝線の広域マップを中心にしたデータを取得し、それをもとにオリオンA巨大分子雲の物理状態と星形成過程についての解析を実行中である。我々は、特に、CO観測データとESAのHerschel宇宙望遠鏡によるダストの観測データを比較して解析により分子雲の環境による物理状態の変化を明らかにした。それと星形成の関係についての研究を推進中である。それらの成果は今後論文にまとめて出版する予定である。
残念ながら、本研究で観測データを利用する予定であったNano-JASMINE衛星は計画に対して打ち上げが大きく後れ、そのデータを利用することができなかった。そこで、ESAによって打ち上げられた位置天文探査機Gaiaのデータで代替することとしているが、2016年9月にGaiaの第1段階で公開されたデータは対象の星や精度の点でまだ不十分であり、特にオリオン領域で利用できる観測精度の星はほとんど存在しなかった。第2段階のデータ公開では、それらの点が大きく改善されることから研究の進展を見込んでいたが、そのデータは予定の2017年中には公開されず、2018年4月に延期されたため、それを用いた研究を進めることはできなかった。結局、2018年4月25日にGaiaの第2段階のデータ公開が行われ、かなり画期的なデータであると判断している。現在それを用いた研究を推進中であり、大きな進展が見込まれる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

観測データを利用する予定であったNano-JASMINE衛星は計画に対して打ち上げが大きく後れ、そのデータを利用することができなかった。そこで、ESAによって打ち上げられた位置天文探査機Gaiaのデータで代替することとしているが、2016年9月にGaiaの第1段階で公開されたデータは対象の星や精度の点でまだ不十分であり、特にオリオン領域で利用できる観測精度の星はほとんど存在しなかった。第2段階のデータ公開では、それらの点が大きく改善されることから研究の進展を見込んでいたが、そのデータは予定の2017年中には公開されず、2018年4月に延期されたため、それを用いた研究を進めることはできなかった。

Strategy for Future Research Activity

2018年4月25日にGaiaの第2段階のデータ公開が行われ、かなり画期的なデータであると判断している。現在それを用いた研究を推進中であり、大きな進展が見込まれる。また国立天文台野辺山宇宙電波観測所の星形成レガシープロジェクトによるオリオンA巨大分子雲の観測データの解析も進行中である。これらを組み合わせてオリオン領域の大質量星を中心とした星形成過程について研究を進めていく。

Causes of Carryover

本研究では、位置天文の精密な観測が非常に重要であるが、観測データを利用する予定であったNano-JASMINE衛星は計画に対して打ち上げが大きく後れ、そのデータを利用することができなかった。そこで、ESAによって打ち上げられた位置天文探査機Gaiaのデータで代替することとしているが、2016年9月にGaiaの第1段階で公開されたデータは対象の星や精度の点でまだ不十分であり、特にオリオン領域で利用できる観測精度の星はほとんど存在しなかった。第2段階のデータ公開では、それらの点が大きく改善されることから研究の進展を見込んでいたが、そのデータは予定の2017年中には公開されず、2018年4月に延期されたため、それを用いた研究を進めることはできなかった。Gaiaの観測データの第2段階の公開は2018年4月25日に行われた。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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