2017 Fiscal Year Annual Research Report
Entanglement controle in quantum many-body systems by non-local transfromation and negative sign problem
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26400387
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
奥西 巧一 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (30332646)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 量子エンタングルメント / 量子モンテカルロ / 負符号問題 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
量子モンテカルロ法におけるスナップショットスペクトルの分布等についての研究成果を論文として仕上げるために補助事業期間の延長したため、本年度の主な成果としては当該の研究成果の取りまとめ作業を行ったことが挙げられる。
まず、量子スピン系で最も基本的なモデルである横磁場イジング鎖模型やXXZ鎖模型におけるスナップショットスペクトルの分布の特徴の全容について、予定通り論文としてとりまとめ、Phy. Rev. E誌に投稿を行った。その後のレフリーとのやり取りにより、スナップショット画像に対する特異値分解の計算等を行うとともに、スナップショット密度行列と相関関数行列の一般的な関係の考察、とくにアンサンブル平均とバルク極限をとる順序についての考察を行ない、論文に追加して再投稿を行った。なお、上記のレフリーとのやりとりに時間がかかっており、現状で出版の確定には至っていないが、エンタングルメントを直接扱うことが難しい量子モンテカルロ法において、スナップショットスペクトルという、量子効果を評価する新しい手法を提案できた意義は大きいと考えられる。
また、2次元多面体模型における相転移のエンタングルメントエントロピーによるスケーリング解析により、その相転移が既存の普遍クラスに収まらない可能性を指摘したこと、および実際の物理系への応用として、立体スピン秩序のスピン波解析を行った結果も論文としてまとめ、それぞれ、Phys. Rev. E誌および、日本物理学会欧文誌に出版した。
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