2016 Fiscal Year Annual Research Report
Source identification from real-time monitoring of PM2.5 airborne particulates
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26410160
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
古田 直紀 中央大学, 理工学部, 教授 (90101055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 隆 中央大学, 理工学部, 助教 (10709687) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | PM2.5大気粉塵 / リアルタイムモニタリング / 環境分析 / ICP-MS / 発生源解明 |
Outline of Annual Research Achievements |
【平成28年度の実施状況報告】昨年度に引き続き、1 μm以下の大気粉塵PMを誘導結合プラズマ質量分析計に直接導入することによりリアルタイムモニタリングを2016年10月13日から14日、12月6日から7日に行った。これらの実験結果は、2016年7月19日にドイツ ハンブルグで開催された39th International Association of Environmental Analytical Chemistry (IAEAC)で口頭発表を行った。
【平成26年度から28年度までの3年の結果】 リアルタイムモニタリングを行うと同時に、大気粉塵を、孔径0.025 μmのニトロセルロースフィルターに捕集し、フィルターごとに酸分解して得られた大気粉塵中元素濃度(フィルター捕集データ)を求めた。リアルタイムモニタリングで得られた大気粉塵中の元素濃度(リアルタイムデータ)を、フィルター捕集データで割り算をし、回収率を求めた。その結果、気化し易い元素の回収率は100%以上となり、気化しにくい元素の回収率は100%以下となった。回収率が100%となったのは、プラズマ中で完全に気化・原子化・イオン化されていないことが原因だと考えられる。一方、回収率が100%以上となったのは、小さな粒子の大気粉塵がフィルター上に捕集されないことが原因だと考えられる。プラズマ中で完全に気化・原子化・イオン化されないことを改善する為、塩酸を加熱して生成させた塩化水素ガスとアブレート粒子を反応させることにより、アブレート粒子中の金属成分の一部を塩化物に変換させることにより、プラズマ中での気化・原子化・イオン化を加速させた。その結果は、Analytical Sciences 2016年32巻1283-1289に印刷発表を行った。
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Research Products
(20 results)