2015 Fiscal Year Research-status Report
一体型圧縮膨張衝撃吸収部材を用いた崩壊部位制御荷変BOXの開発
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26420079
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
春山 繁之 山口大学, 技術経営研究科, 教授 (10416505)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 衝撃吸収部材 / エネルギー吸収特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
フレーム部材は乗員の安全を確保するための剛性と空間確保が重要な役割となるため,フレームの一部に補強部材追加やフレーム断面を異形にするなどして安全性を高めている.しかし,軽量化やコスト面を考慮すると補強や異型断面の適用は望ましくない.そこで,標準的な円柱・角柱断面の部材を組み合わせたフレームのについて曲げ崩壊を防ぐための圧縮膨張吸収部材を安定して変形させるための境界条件(締結条件)を系統的に調べた.具体的には有限要素法汎用解析ソフトMarcによる凖静的荷重下での数値シミュレーション解析理論モデルの提案と実部材の実験結果をもとに以下のような検討を行った.圧縮膨張吸収部材が安定変形するためのフレーム部材との締結条件について,フレームの曲げ崩壊はフレーム部材締結部の境界条件に影響を受けるため圧縮膨張吸収部材を安定変形させるためのフレーム部材への取付方法(締結方法),フレーム部材の曲げ崩壊を防ぐための圧縮膨張吸収部材との境界条件(取付角度や剛性),一体型圧縮膨張吸収部材と単純断面形状フレームの締結条件を支配する条件を示した.更に,圧縮膨張吸収部材とフレーム部材の準静的圧潰実験と数値シミュレーションの整合性について,フレーム部材と圧縮膨張吸収部材の準静的圧潰実験結果からシミュレーッションとの整合性を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に基づき、研究を実施して概ね計画に沿った成果を達成している
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Strategy for Future Research Activity |
フレーム部材全体の変形モードを制御するためフレーム部材の最弱部で発生する曲げ崩壊を防ぐことが重要となる.そのため,設計条件に適合する荷重変位線図となるようフレーム部材の各所に吸収部材を最適に配置する方法を検討する必要がある.具体的には,圧縮膨張吸収部材単体,圧縮膨張吸収部材,フレーム部材それぞれの研究に基づき,最適な荷重変位線図となる衝撃吸収部材とフレーム部材の締結方法と配置の最適条件を決定する方法を検討する.
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Causes of Carryover |
実験評価用試験(試験片代)の一部を次年度に変更したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験評価用試験消耗品(試験片代)として使用する
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 一体型圧縮膨張部材の性能評価2016
Author(s)
村上 将, 春山 繁之, 上西 研
Organizer
日本機械学会 中国四国支部 第54期総会・講演会
Place of Presentation
愛媛大学城北キャンパス,愛媛県,松山市
Year and Date
2016-03-08 – 2016-03-09