2016 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental study of local quenching and recovery mechanisms for lean premixed flamelet impinging with a pulsating jet
Project/Area Number |
26420156
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
矢作 裕司 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (60265973)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 燃焼工学 / 予混合燃焼 / 局所消炎 / 乱流燃焼 |
Outline of Annual Research Achievements |
局所消炎の回復が開始する時刻の比較を行った結果以下のことが明らかになった。 拡散火炎側燃料濃度を変化させた実験では、拡散火炎側濃度が4%、8%の条件での比較を行った。この比較より、局所消炎の回復は拡散火炎側燃料濃度が高い方が早く開始することが明らかとなった。この結果は、燃料濃度が高い方が反応性は高くそれにより局所消炎からの回復が促されたと考えられる。予混合火炎側当量比を変化させた実験では、拡散火炎側燃料濃度を8%に固定し予混合火炎側当量比を0.74、0.76、0.78と変化させ比較を行った。この比較より、拡散火炎側燃料濃度が8%の複合火炎では予混合火炎側当量比が低い方が局所消炎の回復開始が早くなるという結果が得られた。予混合火炎単体の条件では、当量比変化による回復現象の違いは見られず複合火炎特有の結果であると言える。この原因として、予混合火炎側当量比が低い方が既燃焼気中に含まれる余剰酸化剤の量が増加し、拡散火炎側燃料が反応しやすくなったためであると考えれる。脈動噴流の変動流速を変化させた実験では、変動流速を3.0m/s、3.5m/s、4.0m/sの条件で比較を行った。その結果、変動流速が大きい条件の方が局所消炎の回復開始が早くなる結果が得られた。これは変動流速の増大により、局所消炎端部に形成される渦による高温な既燃焼ガスの輸送が促進されたためであると考えられる。この結果は昨年度に示した局所消炎端部に形成される渦が高温な既燃焼気を未燃焼気に輸送するため局所消炎の回復が開始する仮説の裏付けとなると考える。また、この変動流速の増大により前の2つの結果である拡散火炎側燃料濃度の変化や予混合火炎側当量比の変化による影響は小さくなり、変動流速が大きい条件では渦運動の影響が支配的になった。
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Research Products
(2 results)