2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of High Performance Damped Capacitive Divider
Project/Area Number |
26420221
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
里 周二 宇都宮大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10215759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 吉史 法政大学, 理工学部, 准教授 (40415112)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 雷インパルス電圧 / 高電圧分圧器 / 制動容量型分圧器 / Ayrton-Perry Winding |
Outline of Annual Research Achievements |
300kV制動容量型雷インパルス電圧波形測定用分圧器を開発し,その性能を報告してきた。今回,従来の制動容量型分圧器形状とは全く異なる高圧部形状を有する構造の分圧器を考案し,試作器としてその性能を評価したところ,極めて高性能であることを確認した。新しい構造及び単位ステップ応答から数値コンボリューションによって評価された標準雷インパルス電圧応答特性は0.2%以内に収まることを確認した。この数値は現在の測定技術の限界に近く,これ以上の性能であっても実際は確認することができないような数値である。 従来型の分圧器では残留インダクタンスの存在を無視できない,周波数特性の乏しい高電圧キャパシターと直列抵抗を(300kV耐圧では)4段重ねて高圧部を構成していた。 今回試作した分圧器の高圧部は,ポリプロピレン製フィルムキャパシタ(4kV)を3直列したものと無誘導抵抗を直列接続した要素を28段つないで336kV(300kV+裕度10%)としたストリングを2組み作成した。各組の長さは長く,そのままでは残留インダクタンスが従来型より大きくなる。 しかし,これら各組を時計回りと反時計回りに高圧部円筒絶縁体回りをスパイラル状に巻き,半周毎に(3xキャパシタ+1X抵抗)要素をつなぐことにより,1)時計回り,反時計回りの組の電圧分担が等しくなる,2)上下に隣り合う各要素に流れる電流は逆にながれるので,要素中を流れる電流により残留インダクタンスの原因となる磁束が発生しても,それらは互いに相殺する構造となっている。
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Research Products
(26 results)