2014 Fiscal Year Research-status Report
電気接点周辺の気流と磁気吹き消しの併用による開離時アークの高速消弧
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26420227
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
関川 純哉 静岡大学, 工学研究科, 准教授 (80332691)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アーク放電 / 電気接点 / 電磁リレー |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、電気接点対間とその周辺に気流を発生させる構造を設置することと、追加した高速度カメラを含めた測定・撮影システムの構築を目的として研究を実施した。 申請者らが現有している電気接点対の開離装置では、円柱型の電気接点対の端面を開離時アーク発生部として使用している。この接点部分と周辺の形状を工夫し、接点間隙に気流が入り込みやすい形状を検討・実験した。しかし当初想定していた形状では、接点間隙にうまく気流が流れ込まなかったため、他の形状を検討し引き続き気流の効果を検証することとした。 電気接点対周辺の気流等を制御するための壁材料・構造を選ぶために、複数の樹脂材料を開離時アークと接触させて耐アーク性や開離時アークの消弧特性と、開離時アークの移動範囲を制限した場合のその移動特性を調べた。 二台の高速度カメラによる同期撮影システムとして、当初は数μsオーダーで二台の高速度カメラの同期がとれていた。撮影する各画像の露光時間が500μs程度の場合にはほぼ問題はなかったが、露光時間を数μs程度まで短くする場合には、1μs以内での同期が必要となった。そこで、その範囲内で高速度カメラによる撮影と実験回路の電圧・電流測定の同期がとれるように測定・撮影システムを再構築した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初想定していた電気接点の形状では接点間隙にうまく気流が流れ込まなかったため、接点形状と周辺の構造の検討に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
電気接点対間の開離時アーク発生位置に効果的に気流を導く方法を今後も継続して検討する。その後は、外部磁界印加による磁気吹き消しとの組み合わせによる実験と解析を計画通りに実施する。
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Research Products
(8 results)