2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26420259
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
藤崎 敬介 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80373869)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異方性モータ / 取り付け治具 / IPMSM / 方向性電磁鋼板 / ステータコア / 分割コア / 鉄損 |
Outline of Annual Research Achievements |
8極12スロット集中巻のIPMSM型異方性モータのステータコアを試作した。製作にあたり、分割ピースの精度良い位置決めおよび積層方向の固定を行うために専用治具を使用した。そこでは、分割ピースの固定が安定してできるようにコイル部分に台形状の部位を置いた。分割ピースはGO材より放電加工機で切断した。ラップ接合で面固定方式にしている。ピースの片面にシリコン樹脂を接着剤として塗布し一層ごと配置し、その後重しを30分押し付けた。2か月ほどでステータコアは完成した。ティース内径:76.47mm、積層厚み:46.9mmと、ピースはよく固定され、取り付け精度は良好といえる。特性比較のために、同形状のNO材のステータコアも同時に製作した。 別途製作したIPM型ロータを外部モータで回転させ永久磁石にてステータコアを励磁させる引き摺り損評価を行った(1490rpm)。その結果、従来のNOコアでは6.08Wであったが、今回の異方性モータコアでは3.44Wと45%の鉄損低減を確認した。ただし、解析結果ではそれぞれ3.85Wと2.74Wと3割程度の低減であったので、実測とのかい離が見られる。実験方法の見直しおよび解析で無視した要因(磁気ベクトル性、時間高調波の影響、応力の印加)を今後評価する必要がある。 また、異方性モータと従来モータとの磁気特性の違い、新材料の適用性について検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画である異方性モータの試作に成功した。さらに、その特性として引き摺り損評価を行い、異方性モータの鉄損低減を確認したので。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、実測と解析結果とのかい離が見られので、実験方法の見直しおよび解析で無視した要因を今後評価する、 さらに、次ステップとして異方性モータに三相交流を励磁してロータを回転させた条件でのモータ損失を評価する。
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Research Products
(4 results)