2015 Fiscal Year Research-status Report
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26420259
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Research Institution | Toyota Technological Institute |
Principal Investigator |
藤崎 敬介 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80373869)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異方性モータ / 方向性電磁鋼板 / 二軸異方性 / 2周波数法 / コア損 / 鉄損 / IPMSM / アモルファス |
Outline of Annual Research Achievements |
特別な治具を用いて製作したGO材を用いた異方性モータを評価すべく、異方性モータと同形状で一体打ち抜きの従来のNO材のモータと比較し、6000rpm(400Hz)までの引摺り損の実験および無負荷の実験を行った。磁気異方性の強いGO材は、磁化容易軸がモータコアの主な磁束の方向と合うようにするために、ステータコアのヨークとティースに鋼片に分割されて用いた。まず、占積率を計測すると、100%以下であり、NOモータよりGOモータのほうが大きかった。モータシミュレータを用いて、ロータを別途のモータにて駆動させ、トルク値より引摺り損を計測した。ステータに銅コイルを巻きつけ、インバータにて励磁させ、電流位相角ゼロにて無負荷損を計測した。銅損および機械損を引くことでコア損を計測すると、従来のNO材と比べて25%のコア損低減を確認した。また、二軸異方性による磁気異方性の二次元の磁場解析を行い、その後磁束密度の時間波形より、2周波数法によるスロット高調波などの高調波成分を考慮した鉄損解析を行った。このコア損の計算を行い、実測値と比較を行い、実験結果の妥当性を検証した。 さらに、更なる材料特性を生かした低鉄損モータとして、新材料の適用および試作評価を行った。ここでは、新材料としてアモルファスを用い、これまでと同形状のステータコアを試作し、コア損を実測評価した。その結果、従来のNO材のコア損と比べて38-56%の損失低減を確認した。この結果は、引摺り損だけではなく、無負荷損にても同様の損失低減効果があることが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
従来のNOモータと比較して、異方性モータのコア損低減を確認した。その結果は、数値解析結果と比較して、その妥当性を検証した。さらに、新材料モータコアを試作し、その低減効果を確認した。その進捗は当初計画より進展しているものといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
以上のこれまでの研究成果を論文にまとめ投稿する。
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Research Products
(2 results)