2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study of combinatorial and mathematical programming methods for high level synthesis
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26420323
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉村 猛 早稲田大学, 理工学術院(情報生産システム研究科・センター), 教授 (80367177)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | VLSI / 高位レベル合成 / スケジューリング / リソース割り当て / ポート割り当て問題 / 動的電力 / 漏れ電力 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は高位レベル合成の最適化を目指し、スケジューリング問題とリソース割り当て問題の両面から低消費電力設計に関する研究を遂行した。まず、スケジューリング問題のうち電源電圧調整による動的電力削減低問題に対しては、新たなモデル化法とIterative local searchを組み合わせた手法を提案した。6種類の代表的なベンチマークデータを用いて評価を行った結果、評価に用いたすべてのデータに対して最適解を得られることを確認した。 また、閾値電圧の調整による漏れ電力削減問題については、昨年度までにBCG(Bounded Conflict Graph)に基づく手法を提案していたが、本年度は、上記の動的電力削減問題の手法で用いたモデルの一部を変更し、さらに後処理での最適化機能を追加する方法を提案した。計算機実験により、昨年度までの手法にくらべ漏れ電力を20%削減できるだけでなく処理を52倍高速化できることを確認した。 次に、リソース割り当て問題についてはポート割り当てアルゴリズムの高性能化に関する検討を進めた。この問題は、加算器の左右のポートが等価であるため、一つの加算器で複数の加算を行う場合、レジスタと加算器間の接続に自由度があることから、その最適化を行うものである。この問題に対して、昨年度までに、木の変換に基づく手法を提案したほか、木の代わりに行列を用いた場合の理論的な解析を行い、処理効率改良の見通しを得ていた。本年度はさらに、この行列を用いた手法の実装、および、木の代わりに2部グラフを用い、タブサーチを組み合わせた手法の提案を行なった。計算機実験では行列演算の手法は木の変換の手法に比べ接続数を6%削減できるという結果が得られた。また、2部グラフによる手法については接続数は行列に基づく手法と同等であるが、処理時間は47%削減できるという結果が得られた。
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Research Products
(8 results)