2016 Fiscal Year Research-status Report
M2Mデータ管理のためのDHTを用いた多階層仮想化ネットワーク
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26420363
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
朝香 卓也 首都大学東京, システムデザイン学部, 教授 (30346043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 達郎 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30324677) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | センサノード / P2P / 仮想化ネットワーク / 他階層仮想化ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
各種センサデータ等のM2Mビッグデータを効率的に管理運用する技術は将来の生活やビジネスを支える基盤技術と期待されている。しかしながら、逐次的に測定・生成される大量のセンサデータ群をデータセンタ等で一元的に収集・管理する方法は、利用されることのないデータも収集・管理することとなり、ネットワークやサーバリソースの観点からは効率的ではない。そこで、本研究では、各センサノードにおいて測定データを分散管理し、必要に応じてセンサノードからデータを取得することを可能とする「多階層DHT仮想化ネットワークを用いたセンサデータ分散管理手法」の創出する。各階層ごとに異なる属性のセンサデータを分散配置し、各階層をDHTを用いて構成、各階層間もP2P技術を用いて連結する。これにより、大量のセンサデータを効率的に蓄積、検索することを実現する。さらに、本研究では、提案手法をシミュレーションでの提案方式の特性を検証するため、提案管理技術を実際のセンサネットワーク上にプロトタイプ実装し、性能評価を行う。実際のネットワークを用いての性能検証より、提案方式の有効性を確認する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまで、「多階層DHT仮想化ネットワークを用いたセンサデータ分散管理手法」の創出、およびシミュレーションによる性能評価については順調に進行してきたが、今年度予定していたプロトタイプの実装およびプロトタイプを用いた性能評価が計画通りに進んでいない。 コンセプトレベルのものを実装できるまでのレベルまでの詳細設計ができていないこととがその大きな原因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
コンセプトレベルのものを実装できるまでのレベルまでの詳細設計を行っていきたい。また、プロトタイプの実装およびプロトタイプを用いた性能評価を行っていきたい。 さらに、研究成果の対外発表がいまだ十分に行えていないことから、積極的な学会発表と論文投稿を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
研究用センサーノードを用いての提案技術の実装と実験を予定通りに行うことができなかったことと、それに伴い予定していた対外発表のすべてを実施することができなかったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
遅れている実装と実験を実施し、さらに、それに合わせて学会発表と論文発表を行う。これらに、残研究費を使用する。
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