2015 Fiscal Year Research-status Report
高信頼性を有するIoTの実現に向けたセキュアアクセス制御方式に関する研究
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26420369
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
笹瀬 巌 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (00187139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 健太郎 慶應義塾大学, 理工学研究科, 助教 (60723476) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | IP電話 / RPLネットワーク / 準同型暗号 / POI / RFID / 物流管理 / 紛失物検知 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. IP電話において、迷惑電話発信者の媒介中心性(ユーザがネットワーク内でどの程度中心的であるかを示す指標)の低さに着目して判別することにより、高い検知率を維持しつつ誤検知率を低減した。 2.RPLネットワークにおいて、各ノード自身が簡単に計算できる閾値を用いて近隣ノードが攻撃ノードかどうかを判断することにより、経路構築時に不正なランク値を申告した攻撃ノードを除外できる、親ノード選択方式を提案した。 3.準同型暗号を用いて位置情報テーブルを分割することにより、計算コストを削減するプライバシ保護k-NN検索プロトコルを提案した。提案方式では、POI (Point of Interests) をグループ化し、 乗法準同型性を用いて暗号化したまま不要なグループを削除してシフト処理を縮小化することにより、安全性,検索精度を保ちつつ、計算量と通信量を削減した。 4.RFIDを用いた物流管理においてダミータグを同梱させることで商品タグの情報を安全に配送する方式を提案した。また、サーバでの認証機能を設けることで、不正な読取を検知可能とした。また、タグのメッセージ認証コードをレートレス符号化して送信ことにより、安全かつ高速なRFID 紛失物検知システムを提案した。 5.SNSにおける不正ノード検出においてグラフ構造に着目したグラフ剪定及びシード選択手法を提案した。コミュニティ検出手法を用いてシード選択をすることにより、正規ノードへ十分に信頼値を割り当てることを可能とし、不正ノードは正規ノードと疎な人間関係を形成することに着目し、そのような友人関係を剪定した上で信頼値を分配することにより、SNSにおける不正ノードをより正確に検出することを可能にした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書に記載した研究計画と内容に沿って、順調に成果を挙げており、その結果は、論文誌3編、国際会議6編、研究会5件として、報告を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度に関しては、生体認証においてなりすまし成功確率を低減させる方法や、環境情報を基にパスワードを生成をより安全に行う方法に関しても、研究内容を拡張して行い、高信頼性を有するIoTの実現に向けたセキュアアクセス制御に関する研究をさらに推進する。
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Causes of Carryover |
実支出額が交付決定額より少なかったため、9259円の未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
未使用額は9259円と小額なので、使用計画に変更は無い。
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