2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26420374
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
嶋本 薫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80235639)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超音波 / 人体通信 / 伝搬 / 超音波通信 / アクセス方式 / 空間伝搬 |
Outline of Annual Research Achievements |
2011年に国際機関であるWHOが電磁波の人体影響を具体的に格付けし、がんの促進に関して3B/5のカテゴリーに分類された、これを受けて、EUでは学校における無線LANや携帯電話の使用の制限を決めた国が多く出ている。今後、訴訟を含めて電磁波の問題がクローズアップされる可能性があり、電磁波に代わる通信の確保が今後重要となる可能性がある。 本研究は超音波を用いた無線通信を総合的に検討するもので、本研究の結果、調音の通信利用への道が本格的に開拓される。 具体的には空間及び金属における超音波信号の伝搬、及び変復調方式の検討、並びに人体における超音波信号の親和性、及び伝搬特性を測定した。さらに、超音波信号の伝搬の測定結果に基づく伝搬特性を実験式化し、今後の追従研究等への研究展開を用意にするための配慮を行った。研究成果は国内の研究専門委員会等で発表したのちに現在はIEEEのMAJORの国際会議であるGLOBECOM2016への投稿を行った。 実験では電波暗室の電磁ノイズの無い環境を用い、伝送速度、変調方式(ASK,BPASK,QPSK8PSK方式等)を様々な場合について実験を行った、その際には距離、電力等のパラメータに基づき特性を取得したほか、EVM(Error Vector Magnitude)特性を明らかにした。 その結果、人体においては 脂肪、筋肉、骨の順に通信特性はよくなることが定量的に確認できた他空間伝搬や金属伝搬との比較で具体的な伝送速度、距離にもとづく、誤り特性の取得を行った。 さらに、それらの結果に基づき、伝送速度と距離にもとずくBER(BIT ERROR RATE)特性が得られるための実験式を構築した。今後はより距離を伸ばすための送信機、受信機の工夫、及び、変復調方式の検討、さらには複数端末からのアクセスを受ける場合の排他的アクセス制御方式の検討、複数波長における伝送方式等の検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
空間及び金属における超音波信号の伝搬、及び変復調方式の検討、並びに人体における超音波信号の親和性、及び伝搬特性を測定した。さらに、超音波信号の伝搬の測定結果に基づく伝搬特性を実験式化し、今後の追従研究等への研究展開を用意にするための配慮を行った。研究成果は国内の研究専門委員会等で発表したのちに現在はIEEEのMAJORの国際会議であるGLOBECOM2016への投稿を行った。 実験では電波暗室の電磁ノイズの無い環境を用い、伝送速度、変調方式(ASK,BPASK,QPSK8PSK方式等)を様々な場合について実験を行った、その際には距離、電力等のパラメータに基づき特性を取得したほか、EVM(Error Vector Magnitude)特性を明らかにした。 その結果、人体においては 脂肪、筋肉、骨の順に通信特性はよくなることが定量的に確認できた他空間伝搬や金属伝搬との比較で具体的な伝送速度、距離にもとづく、誤り特性の取得を行った。 さらに、それらの結果に基づき、伝送速度と距離にもとずくBER(BIT ERROR RATE)特性が得られるための実験式を構築した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はより距離を伸ばすための送信機、受信機の工夫、及び、変復調方式の検討、さらには複数端末からのアクセスを受ける場合の排他的アクセス制御方式の検討、複数波長における伝送方式等の検討を行う。
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Causes of Carryover |
端数となったため、当該年度に合算することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
人件費に割り当てる。
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Research Products
(2 results)