2015 Fiscal Year Research-status Report
GPS地殻変位データの時間発展を考慮した津波波源のリアルタイム予測
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26420493
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
泉宮 尊司 新潟大学, 自然科学系, 教授 (60151429)
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2014-04-01 – 2017-03-31
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| Keywords | 津波 / 逆解析 / 地殻変位 / 断層モデル / ベイズモデル / すべり量 / 走向 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究では，断層の走向および傾斜角をも未知量として，断層のすべり量と同時推定を行っている．一般に，断層の走向および傾斜角は発震機構解が用いられるが，地震発生5分程度では，それが未知である場合があるので，リアルタイムでそれらを同時推定を行う手法を開発した．一般に地震断層インバージョンでは，AkaikeによるABICが用いられるが，このABICがハイパーパラメタだけでなく，断層の走向および傾斜角の関数になることを利用して，より正確な断層パラメタを推定している．本推定モデルの精度を検証するために，1％，3％，5％および10％のノイズを加えて，数値シミュレーションを行い，十分な精度があることが確認された．また，東北地方太平洋沖地震津波を対象に，1秒毎のGPS地殻変位データを用いた津波波源インバージョンを実施し，準静的なすべり解析の適用性について検討した．その結果，断層破壊の時間および小断層から各観測地点への変位伝播時間を考慮することにより，準静的な解析においても断層すべり量の時間変化を許容範囲の精度で推定できることが示された．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
断層の走向および傾斜角をも未知量として，断層のすべり量と同時推定を行う方法の適用性を数値シミュレーションを通して検証し，十分に実用可能であることが判明したため．また，巨大な地震津波においても，断層破壊の時間および小断層から各観測地点への変位伝播時間を考慮することにより，準静的な解析でも適用可能であることが分ったため．
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| Strategy for Future Research Activity |
今年度は,地震断層の走向および傾斜角を変化させて，推定精度を検証したが，その他に断層形状に関するパラメタとして，断層長さ，断層幅，およびすべり角があるので，それらが未知である場合についても検討する予定である．
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| Causes of Carryover |
次年度に生じた使用額は30, 653円であり，消耗品等を購入したが，他の予算項目で支払ったため，残額が生じた．
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要な消耗品を購入する予定である．
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