2016 Fiscal Year Annual Research Report
Designing Second-best Congestion Pricing using Smart-device Survey and Mathematical Method
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26420519
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
圓山 琢也 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 准教授 (20361529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
溝上 章志 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (20135403)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スマートフォン / 交通行動調査 / 次善混雑課金 |
Outline of Annual Research Achievements |
ゲーミフィケーションの概念を利用することで,交通行動の変容を促すスマホ型アプリの改良を継続し、その有効性を検証する調査を2014年12月、2015年6-7月に続いて、2016年12月に実施した。本年度は、実際の行動変容をGPSにより記録できる改良を実施した。対象者の具体的な行動変容の客観データを可視化し、それと事後調査での主観的な回答の差などを明らかにしている。 また、スマホ型回遊調査データについて、GPSデータの時空間の三次元視覚化に加えて、カーネル密度推定法を応用した三次元の体積値で、空間的な回遊行動の多さを定量的に評価する指標を新たに提示した。これらの分析方法を2013年11-12月に実施した熊本都心部回遊調査データに適用した。さらに2015年8月にアフガニスタン国カブール市においてスマホ型交通調査を実施し、紙面による調査との結果比較分析などを行った。また、2016年1月にスマホ型調査による熊本大学構内回遊調査を実施し、屋内滞在時と屋外滞在時の測位誤差の比較などについての知見を得た。 次善混雑課金の分析法については、これまでの筆者の研究内容について、社会的余剰の相対改善(Relative Gain)という指標で政策評価結果を再構成して、体系的に整理した論文を公表した。 なお、平成28年4月に発生した熊本地震の復旧・復興支援活動を優先したため、本研究の最終年度の進捗は限定的なものとなったが、前年度までに取り組んだ内容を含めて研究成果が多数公表されている。
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