2014 Fiscal Year Research-status Report
需要創造型地域観光・交通戦略策定のための調査分析手法
Project/Area Number |
26420526
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Research Institution | University of Marketing and Distribution Sciences |
Principal Investigator |
西井 和夫 流通科学大学, 総合政策学部, 教授 (80115906)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 観光マーケティング / 地域観光・交通戦略 / 調査分析手法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、観光地アクセス交通サービス改善施策の周遊活動パターンへの変化について高速道路休憩施設サービス改善のためのマーケティング戦略の定量分析を事例として取組むことを主な目的の一つとしている。平成26年度は、この目的の達成のために申請時の実施計画に基づき、既存観光地調査・観光行動分析手法に関する最近の観光研究のレビューを行うとともに、休日高速道路休憩施設への立寄行動に関するモデル化とその政策分析への適用を試みた。 具体的な成果としては、まず第1に、最近5年間における観光研究論文(日本観光研究学会全国大会および土木計画学研究発表会での約200編)に対するレビューと研究課題の類型化を行うことができ、観光研究の最新動向と本研究の主題である観光地における需要創造戦略策定に資する方法論の確立の意義(重要性)を改めて確認することができた。また、平成27年度に予定している欧米における観光周遊行動分析のフィールドワークに関してその事前の研究打ち合わせを行い、海外の研究動向について意見交換を行った。2点目としては、申請者が提案するAMMA(Area Marketing & Management Approach)の観光まちづくりへの適用性に関して、研究会活動をスタートさせるとともに、セミナー開催を通じて研究協力者との研究討議と意見交換を行うことができた。そして第3点目の成果は、休日高速道路休憩施設への立寄行動に関するモデル化とその政策分析への適用に関する検討において、過年度におけるSAPA立寄行動モデルをより精緻化すべく、セグメントモデルへの改良を通じて、休日行楽ドライバーの周遊・アクセス交通パターン特性と休憩施設への志向・ニーズの多様性を考慮したモデル構築を行った。なお、この課題への検討は平成27年度においても継続的に取組む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度の実施計画のメニューをほぼ予定どおり達成できているが、観光研究レビューについては、国内研究が中心で海外の研究動向への取り組みは残されている。また、高速道路休憩施設立寄行動モデルの政策分析への適用性についても継続課題が残っているから。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、実施計画に即して研究を推進する。具体的には、2つのテーマ、①AMMA手法の開発、②AMMAの観光まちづくりへの適用性へ取組み、需要創造型地域観光交通戦略策定に資する方法論の構築とその有効性を検証していく。
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Research Products
(6 results)